車検の話(1)・・・安く上げる
2012/5/10 カーラジオ さん
いまや一家に一台ではなく、一人に一台といわれるほどの自動車社会になっています。そういう家族にとって頭の痛いのが、2年に1回の車検ではないでしょうか。1台に最低でも10万円以上の費用がかかりますから、2台、3台持っている人は20万、30万以上かかるということです。
先日、ある知人が7年落ちのマーチを車検に出しました。その費用を見せてもらうと以下の通り。
自賠責保険、2万4950円
重量税、2万円
印紙代、1100円
代行手数料、9450円
整備代、10万6976円。
合計が16万2476円でした。
ディーラー車検なのでどうしても高めになりがちなのですが、ブレーキオイル交換、タイヤ4本交換、ブレーキパッド交換、速度センサー交換など、ほとんどひとそろいの交換をさせられました。古いクルマはどうしてもそうなってしまいます。なんでディーラー車検なんかするのか、町の修理工場に行けばもっと安くできるのに、と思われるでしょう。でも、このマーチはギアチェンジの調子が悪く、速度センサーを交換しなければならなかったのです。
今のクルマはギアチェンジはワイヤーなどではなく、内臓コンピューターでやってるんですよ。そういう修理はどうしてもディーラーじゃないとだめで、これはどうしようもない。そのついでに車検も頼もうということになったわけでした。それはともかく、1回の車検で16万円の経費がかかったわけです。安いところでやったとして割り引いても13万円くらい。2台、3台あったらたいへんだというのはおわかりでしょう。これを安くする方法はないものか。
あります。
自分で車検を受ければいいのです。自賠責保険と重量税と印紙代についてはいかんともしがたいけれど、自分で書類を用意して、自分でクルマを車検場まで持っていって、自分で車検を受ければ、手数料なんかいらないからものすごく安く上がる。
さっきのマーチの例ですと、税金関係の4万6000円で上がるわけです。もちろん、このマーチはがたがただったから部品交換がやまほど必要だったんですが、車検が通るほどの整備状態であれば、費用はほとんどかかりません。
クルマをいじってなければ(改造していなければ)、消耗品の交換の費用がかかりますが、それでもこんなにはかかりません。最低でも代行手数料が1万円くらいは浮く。ついでにいえば、車検が高額になったら、ぼられているんじゃないか、と疑心暗鬼になってしまいますが、自分でやるならその不安もない。
「車検なんか自分でできるわけがない」と、お疑いのあなた。そうでもないのです。
もちろんそこには多少のコツはいります。でも、一度自分で車検を通してみると(ユーザー車検といいます)、コツも手順も覚えて、2台目からは気楽にできるようになります。クルマの整備についてちょっとは知っている人とかだと有利ですが、知らなくても整備工場の親父とか、ディーラーの営業とかと友達になって、整備のポイントなどを教えてもらうと、意外なほど安く上がるものです。できれば整備工場に詰めて、整備士の後ろから整備の過程をじっくり見せてもらえば、コツもつかめます。
定年リタイアした人で、技術屋だった人、あるいは時間はたっぷりある人、向学心に燃えている人なんかには、クルマの構造を覚えて是非ともユーザー車検にチャレンジしてもらいたいものです。
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