2ヶ月に一度の楽しみ
2012/6/6 食欲ゲンキ さん
私たち夫婦が年金生活に入ったばかりの頃は、それはもう不安との戦いでした。なんといっても老後の生活と言えば「もらった年金の中でいかにやりくりするか」ばかりが気になっていましたから。
今後、介護が必要になったときの事を考えると貯金は減らせない、かといって年金収入での生活はまったくと言っていいほど余裕がない、そんな状態ですから。ですが年金生活に少し慣れてきた今では、質素な年金生活の中でも「2ヶ月に一度の楽しみ」を見つけられるようになってきました。
それは、「年金支給日に、夫婦揃って、少し高価な外食をすること」です。
支給されたばかりの年金を使うのではなく、「その前に支給された年金の残りの額を使う」というのが私たちのやり方。「貯金は退職金等も含めればある程度はあるのだから、年金は使い切ってもいいか」と考える事にしたのです。
そして、このやり方だと私のやりくりが上手ければそれだけお金が残り、外食も豪華に出来るというわけです。もちろん、年金自体が決して多いわけではありませんから、最初は1万円を残すのも無理でした。ですが「あと、一日につき100円か200円程度節約すればもっと豪華な外食ができる」と思い、菓子などを買う量を抑えてみました。私も夫も、「目の前に菓子があればつい食べてしまう」という性格なので、むしろあまり家に置かないほうが、食べ過ぎ防止にも繋がって健康のためにも良くなる、と思ったのです。
こうして菓子を少しずつ減らしたりして、今では年金支給日の段階で2万円以上残す事が出来るようになりました。調子のいい時は3万円近く残せる事もあります。
そしてこのお金で、「普段は行かないような、ちょっと高級な飲食店」に出かけます。いつもは本当に、外食するとしても安いところばかりですから、この日はまさに私たちにとっては特別な日、となるのです。
さて、この「特別な日の外食」として行く先は、最初の頃は和食の店ばかりだったのですが、その後は洋食の店にも行くようになり、さらに最近ではアジア系など、もっと幅広い国の料理も食べるようになってきています。
外食先として、探す選択肢が広がるのはいいものですね。単に食べる事だけが楽しみ、なのではなく「次はどんなものを食べようか」と考えること自体が夫婦の楽しみとなり、飲食店の情報を探すのもずいぶん積極的になりました。とてもおいしそうなところが見つかれば、少しくらい距離があっても電車で行ったりもするので、ちょっとした日帰り旅行気分も味わえます。少し早めに出かけて、出先の街をぶらぶら散策すると、より楽しいですよ。前回はお昼に出かけて、博物館にも行きました。
こうして私たちは、2ヶ月に一度のささやかな楽しみを満喫しています。普段の質素な生活も、この「たまの贅沢の機会」があるからこそ楽しく過ごせるようになりました。これからも夫婦でこの機会をどんどん楽しんでいきたいと思います。
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