老後の「自宅建て替え」
2012/6/30 平家物語 さん
結婚して二年目で購入した建売住宅は、もう、築年数四十年近くになる。
何度かリフォームはしてきたが、さすがにあちこちのガタが隠し切れなくなってきた。
私たちの住まいはいずれ大地震が来る可能性が高いといわれており、もし本当に大地震が来たらこの家は耐えられないだろう、という不安が強く、住宅をリフォームするのではなく、建て替えを検討するようになった。家内に「家を建て替えしよう」と話を持ちかけたら、「冗談じゃない、年金暮らしの今になって建て替えにお金をかけるのはもったいないでしょう」と大反対を受けた。もちろん、建て替えをするお金がないわけではない。が、これまでの蓄えを大きく切り崩すことは確実なので、家内は家内で、老後のお金に対する不安が大きかったのだろう。
家内はさらに「老後に子どもに迷惑をかけないためにやりくりして貯めてきたのに」とブツブツ。「だがそれは私が汗水流して働いて手に入れた金だろう」と喉元まで出かかったが、やめておいた。ここでさらに家内を意固地にさせても得になる事はない、というのは、長年の結婚生活でさすがに分かっている。
しかし、家のあちこちがきしみ、相当ガタが来ている事は妻も気付いており、「丈夫に補修してもらうリフォームをすればいいじゃないの」と言うくらいにまでは、一応、家にかけるお金が必要だということは理解しているようだった。
しかし、リフォームといっても家全体を本格的にリフォームするとなるとそれなりの費用がかかる。だったら、今の家の一階部分と同じくらいの広さの平屋にしてはどうか、と持ちかけた。
幸いにも我が家の敷地は日当たりはいいので、平屋にしても日当たり的には何の問題もない。平屋にすれば、これからさらに年をとって少々足がおぼつかなくなった状態でも、階段から落ちる心配もないし、そもそも昇り降りの心配もない。
独立した子どもたちはそれぞれの家を持っているだけに、この家に住むことはないだろうし、夫婦だけの暮らしなら、二階建てである今の家ほどのスペースはいらないだろうと考えたのだ。それに平屋なら、地震にもなかなか強そうだ。
「今の一階ぐらいの大きさの平屋なら、全面リフォームするのと費用的に大差ないんじゃないか?」と話すと、とりあえず家内も「それぞれの見積もりをいくつかとってみましょう」と言ってくれた。
今のところ、見積上ではやはり平屋といえど建て替えのほうが高くつく。ただ、二階建ての全面リフォームと比べると、その差は数百万円だ。
数百万円高くついたとしても、新築で丈夫な家に住む価値はある、と私は思っている。全面リフォームの場合、補強はできても基礎そのものまでは変えられない。家内も、今後の生活とかかるお金を天秤にかけて、かなり悩んでいるようである。
こうなったらあと一押しだ。何としても自宅の建て替えを実現して、快適で安心な老後を過ごしたいと思う。関連する特集記事 平屋への建て替えを考える
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