もしも、明日妻が出ていったら?
2012/9/4 警鐘乱打 さん
熟年離婚が増えています。夫の介護はしたくない。定年退職後に、夫の退職金を半分もらって悠々自適に暮らしたい。そう考える妻は多いようです。妻の計画は周到で、何年あるいは数十年に渡って計画を練っています。
夫は、妻の突然の「離婚したい」という申し出にどうしていいのかわからなくなりますが、突然ではありません。何年にも渡り準備されたものです。
とくに「俺が働いた金で養ってやっている」などと亭主関白風を吹かせてきたご主人は、恨まれている可能性が高いでしょう。
夫の言い分はよく分かります。働くというのはたいへんなことですから、妻が専業主婦なら家事一切を担当するのは当たり前のことであり、夫が帰宅後に家事を一切手伝わず寝そべってテレビを見ていたとしても、土・日は家族サービスせずに家でゴロゴロしていたとしても、その休養は必要なものなのでしょう。
しかし、家の中のことを妻にまかせっきりにするというのはどうかと・・・。というわけで、ご主人への助言です。
まず、妻に家計の管理をすべてまかせているというご主人は要注意です。財産が少しずつ「妻名義」に変えられているということはありませんか?
また、家の中のことは妻にまかせっぱなしで、どこに何があるのか、洗濯機の使い方ひとつ分からないというご主人は、生活態度を見直した方がいいと思います。
定年退職後の妻との暮らしに向けて、ご主人も準備する必要があるのです。
妻は長い間我慢してきていますから、定年退職後すぐに行動を起こすと思います。そのときに対抗したのでは手遅れです。
夫婦で疑心暗鬼になるのはよくありませんが、定年退職後に仲良く暮らしていくには、早い段階で意識の改革が必要ということが言いたいのです。
恋愛結婚でどんなに愛し合って結婚したとしても、長い年月は人を変化させます。
もしも、明日妻が出ていったら?
そう考えて、これから妻の手を借りない生活をしてみてください。
妻が出て行くなんてあり得ない、出て行ったとしても家事しかできない、外で働いたことのない妻にできることは限られているだろう。
ご主人のその予測が正しかったとしても、ある日突然、何もかも投げ捨てて衝動的に家を出る妻はいます。
男性と女性の思考回路は異なります。女性は感情的な部分に大きく支配されているようです。
おしどり夫婦と言われる熟年俳優夫婦が「老後のご夫婦の楽しみは?」とたずねられて、夫が「妻との旅行」と言っていたのに対して、妻は「一人旅」と答えていました。周囲に夫婦仲がいいと思われていても安心はできません。
現在、妻との接点がほとんどないというご主人は、退職後ではたぶん間に合いません・・・。ミゾが深くならないように、今から二人で生きる準備をしてください。
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