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高齢者を狙った悪質商法

2012/9/18  赤頭巾ちゃん気をつけて さん

定年後の生活|悪徳商法
高齢になると薬を飲む機会が多くなります。そんな高齢者を狙った手口で増えているのが「配置薬」の訪問販売です。

被害に遭った人のことを、「だまされる人がぼんやりしているからだ」みたいに考える人がいますが、半分詐欺だと分かっていても断れないようなケースが大半です。

配置薬の場合も、「病院でもらった薬があるからいらない」などと断ってもしつこく粘られたり、「支払いは使った分だけでいいから、置くだけおいてくれ」と泣き落としできたりするようです。

だまって置いていかれて返却に困る場合もあります。勝手に処分したりすると全額弁償になりそうですから、困って消費生活センターに電話するということになります。

全国の消費生活センターに寄せられた70歳以上の相談の件数は、2010年度には約13万件を超えており、相談全体の約15%を占めているということです。

販売方法の手口を見ると、以下のようなものが挙がっています。

1.家庭訪販 21,431件(15.6%)
2.電話勧誘販売 21,148件(15.4%)
3.利殖商法 7,856件(5.7%)
4.次々販売 5,362件(3.9%)
5.二次被害 5,199件(3.8%)
6.インターネット通販 3,371件(2.5%)
7.無料商法 2,773件(2.0%)
8.点検商法 2,732件(2.0%)
9.販売目的隠匿 2,634件(1.9%)
10.当選商法 1,953件(1.4%)

この販売方法を見ると、訪問販売と電話による勧誘が多いようですが、これは家に高齢者がいる確率が高いからでしょう。

訪問販売の特殊なものでは、マグロやカツオを持ってきて「味見をしませんか?」と声をかけられるというものがあります。

このように書くと特に問題はなさそうですが、味見をして断るとまな板を包丁で叩かれて、怖かったから購入したということでした。

押し売りの一種ですよね。いずれも、断れば引き下がるなどという単純なものではありません。

こういった訪問販売に関する対処法ですが、玄関にモニターを付けて、相手を確認してからドアを開けることです。設置が簡単で、面倒な配線工事がいらないモニターもあります。すぐに取り付けてください。

家に入れてしまったら、まず、高齢者が追い返すのは難しいと考えた方がいいでしょう。

それと、断りきれずに購入したものについては、一定の期間内(通常8日間)なら「クーリング・オフ(契約解除)」できます。

消費生活センターに電話すると、詳しい解除方法を教えてもらえますし、返却方法のアドバイスをしてもらえます。

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