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インターネットのありがたみ

2012/10/31  電脳便利 さん

定年後の生活|パソコン
私がインターネットをやり始めたのは、定年より少し前のことだ。
ちょうどその頃に、当時の勤務先で「全社員がパソコン操作を覚えること」が必須とされ、私もそれまでのらりくらりと避けていたパソコン操作を、勉強せざるを得なくなった。

60歳を過ぎてパソコンを一から覚えるというのはかなりの苦労をともない、パソコンにてこずっていた私は、娘よりも若い社員から失笑されるなど、悔しい思いもした。内心では「あと二年足らずで定年退職なのに」と毒づいていたものだ。

しかし今、定年退職後の第二の人生を過ごしている今となっては、「あの時にパソコン操作を少しでも覚えておいてよかった」と思うのだ。

なぜかというと、インターネットの恩恵に与れるからである。

インターネットの何がいいかというと、ほしい情報をすぐ得られたり、楽しい読み物を無料で読めたりなどというのもあるが、何よりいいと思ったのは「インターネット通販が利用できる」ということである。

というのも、私たちの住まいは田舎で、農産物等は安く手に入るものの、その反面、家電などが非常に高い。大阪に嫁いだ娘の家に遊びに行った際、家電量販店に連れて行ってもらい、その価格差と、商品の新しさに驚いたものだ。

私たちが住む地方では、都心で「型落ち」となったものが高く売られている、そういう状況だった。

ところがどうだ、ひとたびインターネットに目を向けてみると、全国どこからでも、そこいらの店よりはるかに安い価格で、家電製品が買えるではないか。送料を含めても、地元で買うよりもずっと安くて済むのだ。

もっとも、インターネット通販を最初から信用していたわけではなく、「本当に届くのか」などという不安もあった。だから最初のうちは代金引換のみで購入するようにしていたが、何度かの取引で「確実に届く」ということが分かるようになってからは、クレジットカードで決済している。

そして今では、家電だけではなく日用品のまとめ買いなどにも、インターネット通販を時々使うようになった。自宅にいながら、いろんなものを届けてもらえるというのは、なんというか、一種の安心感がある。

たとえば、今後、もっと年をとって車を運転できなくなったとしたら、今のように「どこにでも買い物にいける」などという状態ではなくなり、外出の範囲と頻度に大きな制限が出て、生活にも相当の不便を強いられることが予想されるが、インターネットを賢く利用すれば、外出があまりできなくとも、かなりの部分をカバーできるのではないか、と思うのだ。

私たちの世代では、「直接の対人取引ではない」ということで、インターネット通販の無機質さを嫌う者も少なくないのだが、実際にやってみれば、インターネット通販は使いようによっては、老後の生活を大いにサポートしてくれる心強い味方になってくれる存在であると思う。私は今では、インターネットを非常にありがたいものだと考えるようになった。
これからももっと、「インターネットが使えることで得られる利点」を見つけていきたいものだ。

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