シニアの声(5)どう思います? 親の就活
2012/11/2 かざぐるま さん
最近、ある新聞で「就活戦線 親も参戦」というタイトルの記事を読みました。
大学が保護者向けに就職説明会を開くところが多く、参加する親が非常に増えているようです。
大学生の就職活動が年々厳しさを増す中で、“内定”をとるには、親子一体での活動が不可欠というわけです。
こうした背景には、内定率を上げるための大学側の思惑も読み取れますが、それにしても、親を対象にした就職説明会?? シニアの皆さんはどう思われますか。記事によると、大阪府のある大学で開いた保護者向け説明会には、1600人を超す親たちが詰めかけたといいます。
その大学では、以前は大学3年生の親を対象に実施していたようですが、次第に学年を下げ、現在は大学1年生の親を対象に、就職説明会を開いているそうです。保護者向け就職説明会を開く大学が増えたのは、昨年あたりからのようで、中には、親を対象とした“保護者セミナー”まで登場しています。
大学生の就職活動が厳しさを増したのは、2008年のリーマンショック以降です。
たしかに、企業はリストラを強化し、新卒の就職内定者には“内定取り消し”あるいは自宅待機といったケースも数多く見られました。
新卒の採用人数も、それ以降、大幅に絞り込んでいます。一方、大学にとって、学生の就職率、内定率を少しでも高めることは、少子化時代が進展する中で、学生集めの強い武器となります。
大学の経営悪化に歯止めをかけるためには、就職率を高め、入学者数を確保することが経営の至上命題となっています。保護者を対象とした就職説明会は、そうした大学側の戦略といえるでしょう。
大学は説明会の直接の目的としては、「厳しい就職環境や採用側のねらいを保護者にも理解していただくため」「就活に伴う交通費や宿泊費の経済的負担に、親の協力が不可欠である」と指摘しています。就活をめぐる状況の厳しさは理解できるとしても、22歳、23歳といえば、学生とはいえ立派な社会人です。
そうした大人の就活に、親、時には夫婦で参加するご家庭もあるそうです。
就職試験、面接には車で送り迎えするケースも。
「過保護、ここに極まれり」です。
入社式には、両親の出席する姿が見られるかもしれません。シニアの声
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