秋の夜長に
2012/11/13 ミネルヴァ さん
すっかり日没が早くなり、夕方6時過ぎにはとっぷり暮れるようになりました。
夕食も早めになり、お風呂も早めになり、最終的に寝る仕度も早くなります。
紀行ものが好きなのでBSを中心にTVを見ますが、それでも秋の夜長は時間がたっぷりあります。TVといえば、民放は(言ってはナンですけが)見たい番組無し。
少し前までは「おバカ」っぷりを披露する自虐系が主流だったのに、今や高学歴芸人やらが出てきて難しい漢字を読んだり書いたりするようなものばかり・・・・・・何だかナ。スポーツならともかく、あの手のひけらかしって一番嫌われるところだと思うんですが。
すごいなあ~~~と喜ぶ視聴者がいるんでしょうね!?さてこの季節、寝床につくまで、あるいはベッドにもぐりこんでからの時間はやっぱり読書がおすすめです。
電子書籍も広がりつつありますが、私は専ら紙の住人です。
最近読んで面白かったもの、刺激をうけたもの、などをご紹介したいと思います。時代小説は、剣戟シーンが苦手で(あれは視覚で理解するほうが易しい)あまり好んで読みませんでしたが、髙田郁(たかだかおる)さんの「みをつくし料理帖」シリーズは女性でも楽しめる時代小説(もちろん男性でも!)。
何といってもこの物語では刃物は刀ではなく包丁ですからね。
主人公の少女・澪(みお)が大阪から江戸へ出て料理の道で未来を開いていく、という話ですが、そこに登場するお料理のおいしそうなことといったらありません。
料理帖のガイド本(みをつくし献立帖)も出たほどですが、それらは全部作者の髙田先生が考案し、実際に作るのだそうです( ガイド本の実際の調理などはプロの手によります)。
おいしそうな食べ物は、やはり書き手が食いしん坊であることが必須ですね。時代小説には三つの「売れる」要素があって、「江戸市中ものであること・剣豪ものであること・捕り物などミステリー要素を含むこと」なんだそうです。
それを打ち破ったこの小説は異例なのだそうですが、読みやすいストーリー(基本は人情話です)といい秀逸な描写といい、素晴らしいと思います。
現在7巻(カドカワ文庫)まで出ているということは、やっぱり人気があるのでしょうね。もうひとつご紹介したいのは、内田樹(うちだたつる)さんの本です。
内田先生はさまざまな評論(特に村上春樹の評論でご存知の方はいらっしゃるかもしれません)で近年よく知られるようになりましたが、元大学教授で哲学者です。
独自の視点で”日本を考える”最新の評論集「呪いの時代」はおどろおどろしいタイトルですが、こんな考え方があるんだ!と思わせる切り口の新鮮さとその論拠に圧倒されます。
内容は硬めですが、世の中に広く蔓延している「良さげ」な認識やものへの懐疑は、それらにどっぷりつかってきた自分を内省させるきっかけにもなりました。
ちょっと小難しい内容は、格好の導眠剤にもなりますよ!?秋の夜長、うつらうつらしながらの読書はこの季節ならではの楽しさです。
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