シニアの声(16)あきれた教職員の駆け込み退職
2013/1/25 かざぐるま さん
国家公務員の退職金減額に伴い、地方自治体でも、条例改正によって、地方公務員の退職金引き下げの動きが目立っています。
行政改革の一環としての、公務員人件費の削減の動きとして歓迎すべきことなのですが、減額される前に退職金を受け取ろうという教職員が、各自治体で相次いでいることに、あきれて物が言えません。
教職員だけでなく、警察官も多くいるといわれます。
もちろん、こうした公務員は一部に過ぎないのでしょうが、それにしても教え子たちに「先生はなぜ、早く辞めてしまうの?」と聞かれて、一体何と答えるのでしょうか。問題が表面化したのは、埼玉県です。
2月から段階的に退職金の減額を決めたところ、教職員100人以上が、今月末で退職することが分かったようです。
埼玉県教育委員会によると、勤続35年以上で月給約40万円の平均的な教諭の場合、改定後は退職金が約150万円減額されるといいます。
しかし、1月末で退職すると、2、3月の給料は受け取れないものの、約80万円を差し引いても、約70万円を多く手にすることが出来るという計算です。
本来なら年度末に退職するはずの教職員のほとんどが、1月末で辞めるといいます。理由はすべて「一身上の都合」。
児童・生徒たちへの授業、学習への配慮、さらには学校への影響などは念頭になかったのでしょうか。
これは、教職員だけでなく、警察官などにも広がっているといいます。
民間企業には、シニアなどを対象に、早期退職制度というのがあります。
民間の早期退職制度は、早く辞めてもらう代わりに、割り増し退職金を支払うもので、公務員の駆け込み退職とは性質が異なります。
今回の公務員の駆け込み退職は、公務そっちのけの、そろばん勘定だけの行動といわざるを得ません。
こうした“先生”に教えられた子供たちは、気の毒としか言いようがありません。シニアの声
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