乱歩にはまった正月
2013/1/28 椅子になりたい さん
江戸川乱歩にはまっております。この年末年始で沖積社版の江戸川乱歩全集、全18巻のうち、10巻を読んでしまいました。正月休みをほとんどつぶした、それだけじゃ足りないくらいなんです。
だっておもしろいんだもの。何を今更といわれるかもしれませんが、ここまでおもしろいとは思わなかったのです。まとめて読むと乱歩の全貌がうかがわれて、それもまたおもしろい。
江戸川乱歩といえば、知らない人はないくらい有名な作家ですが、ではその全体像は、というとあまり知られていないように思います。私も実際そうだったわけで、ずっと有名な探偵の明智小五郎が活躍する冒険活劇ものの作家だと思っていました。しかし、今回まとめて読んでみるとそれが全然違うことがわかりました。
乱歩の系統は、
1.冒険活劇小説
2.純粋探偵小説(昔は推理小説とかミステリーという言葉はなかった)
3.怪奇幻想小説
の大きく3つに分けられると思います。人々はそれぞれの系列の小説を読んで、ソレが乱歩の小説だと思いこみ、予断を持って他の系列の小説を読み始めて、あれ、これは違うじゃないか、思ったほどおもしろくないじゃないか、と思って不満を抱くわけです。いわば「群盲象を撫でる」のたぐいで、自分の思っているものと違うところで、乱歩はおもしろくないと思ってしまうのではないでしょうか。
乱歩自身も自分の小説を「通俗読み物」などと卑下していますが、でも、いまはものすごくいい言葉ができていて、乱歩を評するに、
エンタテインメント であるということです。昭和の初期にこれだけおもしろいエンタテインメントを書けたということは、乱歩の巨大さを感じ入りさせられてしまいます。
乱歩の小説は実際には1から3の混淆で、完全に分けられるものではありませんが、大ざっぱにおもしろいと思ったものを挙げてみますと、
1.の冒険活劇ものでは、幽霊塔(めっちゃおもしろいです。現在でも通用するおもしろさ)、吸血鬼、孤島の鬼(主人公が一夜で髪の毛が真っ白になる恐怖の話)、黄金仮面、蜘蛛男、黒蜥蜴など、明智小五郎もの。
2.の純粋探偵小説は、なんといっても三角館の恐怖、化人幻戯(おどろしいタイトルですが、本格探偵小説です)、十字路、月と手袋、D坂の殺人事件、心理試験など。
3.の怪奇幻想小説は、芋虫(戦争で両手足を亡くした話)、闇に蠢く(食人にとりつかれた話)、陰獣、盲獣、屋根裏の散歩者、人でなしの恋。
などなど、完成度はそれぞれ違いますが、どれも趣向を凝らしたもので、どれでもいいですから、もう一度手に取ってみてはいかが。
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