冬の銀閣
2013/3/12 向月台 さん
所用があって京都に行ってきました。
用事は午後からだったので、それでもせっかく京都に行ったならと午前中は観光をすることにしました。
時間の都合で一ヵ所しかまわれませんでしたが、東山の北、銀閣寺を訪問しました。
当日の京都は、小雪が舞うほどの寒さ。防寒してきたものの、手袋を忘れてきて大失敗。悲しいほど指先が冷たく、ホット缶ココアを握りしめていました。銀閣寺は、数ある京都の観光名所の中でも好きなお寺のひとつです。金閣のような華やかさや清水のような壮大さはなく、かといって広隆寺のような人気の仏像があるわけでもありません。それでも、あの枯淡のたたずまいは訪れる人をひきつけてやみません。
木々の茶色と苔の緑、砂の白。他の色彩はまったくないのに、圧倒される景色はその陰影のせいでしょう。
このお寺は臨済宗(禅宗)の寺で、もともとは室町中期に足利義政の別荘として建てられたものです。お寺となったのは義政の死後、無窓疎石を迎えてからです。さて、門をくぐると、高さおよそ5mもある刈り込んだ椿の生垣が50mほど真っすぐに伸びます。入場券を買って中に入ると、すぐ右手におなじみ二層の観音殿(銀閣)の姿が現れます。よく言われることですが、実物は思ったより小さく感じます。確かにお寺にしてはこぢんまりしていますね。
月光を反射させるために作られたという銀砂灘は等間隔の直線が美しく、まさに打ち寄せる波のよう。富士山をかたどったと言われる向月台はその名のとおり月見のために作られたと言われ、ともに庭園のかなめとなっています。 今のように明かりが乏しかった時代、青白く光る月に照らされたこの庭の美しさはどれほどだったでしょう。
つきつめた精神世界というより、あの世ともこの世とも思えない無機質な世界を感じます。
観音殿の北側には書院造の東求堂がありますが(どちらの建物も復元ではなく、建てられた当時のもの!)、通常は内部非公開のため外観のみの見学です 。午前中早めに行ったので比較的すいていたのですが、ひとりの小学3~4年生ぐらいの男の子が写真を撮ろうとしてかあちこち走り回っているのを見かけました。他の人の間をすり抜け、多少ぶつかってもそのまま行ってしまうその子に向かって、お母さんらしき人がが「やめなさいッ、馬鹿タレがッ」と一喝。
久しぶりに、生きている会話で「馬鹿タレが」を聞いておかしくなって笑ってしまいました。男の子は、あいかわらずチョロチョロしていましたが。
錦鏡池にそった回遊庭園の小高いところからは銀閣の向こうに広がる市街地が見えました。
京都のまちは、かつての眺めはどんなであったろうと想像力をかきたてます。わずかな時間の滞在でしたが、冬の京都を堪能しました。シニア向け特集記事
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