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ヒノキの香りに包まれて

2013/3/14  春眠暁を覚えず さん

定年後の生活
仕事をしていた頃は否が応でも早起きをさせられたものだが、年金生活ともなればそんなことは誰も強制しない。もっとも、朝食を作った妻に「いつまで寝ているの」と起こされることはあるが。

元々、短い睡眠時間が体質的に辛かった私にとって、睡眠時間をほとんど制限されない年金生活というのは、言ってみれば「これまで何十年と頑張った褒美に手に入れた、夢のような生活」である。

しかし、困ったことも出てきた。
せっかく長く寝てもいい状態になったのに、年齢のせいか、眠りが浅いのだ。4、5時間しか寝ることができなかった会社員時代と違い、今は7、8時間寝ている。以前よりかなり睡眠時間は長くなっている気がするのに、夢ばかり見ていて眠りが浅く、朝起きても疲れがまだ取れていないと感じる日が多い。

せっかく長く眠れる生活を手に入れたのに、これではもったいない。もっと深くぐっすりと眠れるようになりたいと思うようになった。
とはいえ、何から手をつけていいか分からない。まずは枕を変えてみたが、それでぐっすり眠れるようにはならなかった。次に静かな音楽をかけて眠ることにも挑戦してみたが、これは「音楽が気になって、かえって寝つけない」との妻からの苦情でたった2日で挫折。

そんな時に、温泉旅行に出かけていた娘夫婦が、おみやげにと、まんじゅうとヒノキのスプレーを持ってきてくれたのだ。ヒノキのスプレーは、天然のヒノキのエキスを使って作られているらしく、室内にまくといい香りがするから、と言われた。

さっそく居間にスプレーしてみると、なるほど、これは自然な感じでいい香りである。一瞬にして、森林浴をしているような気分を味わえる空間ができた。

その時ひらめいたのだ。これを寝室に使えばいいのではないか、と。

さっそくその晩、寝る前にヒノキのスプレーを寝室にまくと、とても心地よい。ヒノキの香りに満たされた寝室の中で深呼吸をすると、いつになくスムーズに眠ることができ、眠りそのものもいつもより深く、ぐっすり眠れたような気がした。これは妻にも好評で、それから毎日、寝る前にヒノキのスプレーを寝室にまくのが日課となった。

しかし、スプレーの中身が減ってくると焦りを感じるようになった。早く新しいスプレーを探さねば、と思うが、娘が買ってきてくれたものとまったく同じものは、インターネットの通信販売では見つからないのだ。

こうなれば他社の製品を試すしかないか、と思っていたが、その時ふとひらめいた。
寝室の壁などをリフォームでヒノキ材に替え、寝室をヒノキそのもので囲んでみてはどうか、と。妻にも話したところ「これまで贅沢せずに頑張ってきたんだから、そのくらいの贅沢はしてもいいね」と賛同してくれた。

こうして、私たちの寝室は、天井と壁に無垢のヒノキを使い、さらに畳もヒノキ畳を使った「ヒノキ部屋」へとリフォームされた。部屋そのものからヒノキの香りが漂い、しかもスプレーよりもさらに自然な香りなので、本当に満足だ。

ヒノキのおかげで毎日心地よく眠れるようになったので、これからどんどん健康になって、年金生活を充実させたものにしたいと思っている。

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