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携帯に頼りすぎた生活

2013/4/22  ドコエスエーユー さん

シニア|電話
最近は、私と同年代の人の中でも、スマートフォンなるものを使う人が増えてきているが、私はとてもスマートフォンは使いこなせそうにないので、未だに普通の携帯電話を使用している。

とはいえ、携帯電話を使用するようになったのも、ここ5、6年ぐらいの話で、周りの人に比べて、所持すること自体が遅かった。
そういうこともあり、私は自分のことをかなり時代遅れの人間だ、どちらかと言えばアナログだ、と思っていたのだが、先日、まだまだアナログ的だと思っていた私が、携帯にいつの間にか頼りすぎていた、と痛感した出来事があった。

というのも、先月に3泊4日で温泉ツアーに出かけたのだが、実はツアー中に、携帯の充電器を夫婦揃って忘れてしまったのだ。

行程2日目の夜、そろそろ携帯を充電しないと、と思って、充電器を忘れたことに初めて気がついた。妻の携帯のバッテリーもそろそろ危ない。お互い、あちこちで携帯をカメラ代わりに写真を撮っていたのがまずかった。

そして3日目の午後には、私の携帯のバッテリーが切れてしまった。

いざ、携帯のバッテリー切れを起こしてしまうと、本当に不便だということに気がついた。電話やメールができない、というのは分かっていたが、旅行中に「何時何分に集まって下さい」と添乗員に言われても、携帯を時計代わりにしていたので、あとは、バッテリーがいつ切れるか分からない妻の携帯に頼るか、店などにある時計を見るしかない。

また、電話についても予想以上に不便だった。
テレホンカードは持っていたが、かける先の連絡先も分からないのだ。これも妻の携帯に頼るしかなかった。

正直なことを言うと、3日目の午後に携帯のバッテリー切れがあった時点では、「まあ、明日には自宅に帰るんだし、1日ぐらい携帯が使えなくても大丈夫だろう」とタカをくくっていたのだが、ここまで不便を感じるとは思わなかった。
幸い、妻の携帯のバッテリーは何とか旅行が終わるまで持ってくれたが、もし夫婦の携帯が揃ってバッテリー切れで使えなくなったら、不便はこれどころではすまなかった。

しかし、この件で携帯が使えないことに対する不便を感じたと同時に携帯に頼りすぎていた自分を少し恥じたのも事実だ。こんな小さな電子機器だけに頼っていては、いざという時にまた困ることも出てくるだろう、と。

携帯よりもさらにスマートフォンは便利だと聞く。いずれ私もスマートフォンに乗り換えるかもしれない。しかし、携帯にしろスマートフォンにしろ、それだけに情報を頼るというのはリスクが高いのではないだろうかと思うようになった。

件のツアーの件で懲りた私は、今では腕時計を常に身につけて、主要な連絡先を書いたメモを財布の中に入れるようにしている。

腕時計はともかく、連絡先のメモなどは、今時アナログすぎると人に思われるかもしれないが、適度なアナログを残しておくことは大切だと思うのだ。

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