結婚記念日に行ったお店で
2013/5/20 偕老同穴 さん
つい先日、私たちは、四十五回目の結婚記念日を迎えました。
金婚まで、あと五年です。これまで何度も喧嘩をしたりもして来ましたが、そうした事を乗り越えて、金婚の実現が見えるところまで夫婦としてやってこられた事は、本当に良かったと思っています。ところで、私達夫婦は、毎年、結婚記念日は外食をする事に決めています。普段は外食と言っても安いところばかりですが、結婚記念日だけは、少し奮発していい所に行くようにしているのです。今回の結婚記念日も、ちょっとお洒落なレストランに行きました。
雰囲気だけではなく味も良い、という前評判の通りで、とても満足度の高い食事を楽しんでいたところ、私たちの隣の席に、若い男女の二人組の方が来られました。
お二人ともスーツでしたので、仕事帰りのデートかと思ったのですが、しかし何だか、そのお二人の様子が、どうもぎこちないのです。
というのも、隣の私たちにも、そのお二人の会話がある程度聞こえてきたのですが、お仕事や趣味のことをお互い敬語で聞き合うなど、恋人どうしの会話とは思えません。どうやら今日が初顔合わせの、お見合いデートのようでした。
しかしぎこちない会話とはいえ、沈黙が続くというような事もなく、途中からは旅行のお話で意気投合されるなど、雰囲気は悪くないようで、他人事ながらほっとしました。
思えば、私と夫も、お見合い結婚でした。
私たちの時代は今よりも恋愛結婚の割合が少なかったのですが、それでも、お見合いで一生の伴侶を決める、という事に不安を感じていた部分もあったのを覚えています。
私たちの時代でさえ、お見合い結婚は恋愛結婚と比べると愛情が乏しくなりやすい、と言われていましたから、深い愛情を持てない相手と結婚し、老後まで共に歩む、という事があまりピンと来なかったのです。しかし実際は、お見合いというのはあくまで出会うきっかけのひとつの手段に過ぎず、そこから愛情を持てるかどうかは、その相手と自分との交流次第なのだと実感しました。お見合い結婚でもちゃんと愛情は持てる、と思っています。
そんな経験もあった事から、私は食事をしながら、そのお見合いデートのお二人に、心の中で、私たちもお見合い結婚でしたが、今もこうして仲良くしていますよ、あなたたちも頑張って、と、心の中で応援の声をかけました。
食事が終わってレストランを出た後、夫が、隣の人たちの話を聞いてると、何だか昔を思い出したな、と笑いながら言いました。どうやら夫も、その二人の会話が気になっていたようです。そんなわけで帰り道は、当時のお見合いでどれだけお互いが猫をかぶっていたかなどを、冗談交じりに笑いながら話し合っていました。
よりにもよって、結婚記念日に、夫婦揃って人様の話を盗み聞きしていた、というのは後から考えると何とも格好の悪い話ですが、夫と当時の事を振り返って話すいいきっかけになりました。
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