女性手帳ってどう?
2013/6/20 晶子 さん
少しまえ、「女性手帳」なるものを配布する案が反対のため、ほぼ白紙になったという記事を新聞で読みました。くだんの手帳は、若い女性をターゲットに妊娠・出産についての知識を広めるために国が少子化対策のひとつとして提案したもののようですが、女性からの「大きなお世話」「妊娠出産は個人の自由」という批判で尻すぼみになった様子。
女性手帳の是非は別として、出産に関していえば、生物学的に子どもを産むのに最適な年齢は25~35歳だといわれています。
それを知ってか知らずか、自分都合で子どもを後回しにしておいて40歳近くになって不妊だと騒ぎ出し、体外受精などの高度治療を受けるための費用助成を当たり前に受け取るのは、いかがなものでしょう。
いま、その助成金に39歳以下という年齢制限を設けるかどうか議論になっていて、それについても非難があがっています。
年齢によって切り捨ててもいいのか、と。私の職場には30代半ばで結婚しながら、趣味のバイクツーリングに没頭し(全列島制覇が夢らしい)、子育てを先送りしている人がいます。
もう40歳まぢかなので、きっと子どもは欲しくないんだろうと思っていたら、バイクが終わったら考えているとのこと。
もしその人が、このさき望んだように子どもができず、不妊治療をすることになったら(その可能性は高い)、そのために助成金がでます。そういうのっていいの?女性手帳での啓発(という目的)には反対しながら、 困ったことが起こると(つまり高齢による不妊のため、高額な不妊治療をしなくてはならない状況)、補助金を頼みにします。(ただし 病気に起因する不妊治療の助成は必要です、念のため)
私は、結婚や出産を先延ばしにするのは、たいていのばあい個人の都合や選択であって、社会の責任ではないと思っています。
日本人は、期待する生活水準が異常に高い社会です。
気に入った仕事がないからと就労しない若者も、独身生活のレベルを落としたくない
から結婚しない男女も、子育てを先延ばしする若い夫婦も、根源は同じです。
つまり期待する生活レベルが高く、少なくともそれを維持したい、低くなるなどもってのほか、という世の中です。
しかし結婚したり子どもを生むことによって、「ふつうの生活」が成り立たなくなるほど家計が苦しくなる人たちはどの程度いるのでしょう?
せいぜい大きな旅行にいけなくなるとか、今ほど外食ができなくなるだとか、3ナンバーの車を買うのが難しいとか、そんな程度でしょう。結婚しないことや子どもがいないことで肩身がせまい社会はいけない、そういう社会を改善しなくては、と声高に叫ぶ人たち。
それを言う前に、旅行できなくても、外食できなくても、3ナンバーの車に乗らなくても幸せだと感じる社会をめざすほうが現実的だと思うのですが。少子化問題の一端である不妊治療について、私はすでに子どもを持つ身ですので、意見を言いにくいです。
不妊治療する方々に「あなたに私の気持ちはわからない」といわれてしまえばそれまでなので。それでも、何かというと「社会が悪い、時代が悪い」といいながら、都合のいいところだけ個人の自由を持ち出す人たちを見ると穏やかではありません。
というわけで、女性手帳にかこつけて考えてみました。シニア向け特集記事
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