我が家の思わぬ「稼ぎ頭」
2013/9/5 かぐや姫 さん
何十年も働きに働いて、やっともらえるようになった年金。もちろん、そんな年金の存在は非常にありがたい、このお金がなければ、わずかな蓄えだけではとても老後を暮らしていくことなどできはしない。だが、年金収入だけの生活となると、どうしても金銭的に心もとない気持ちが出てくるのも事実だ。入ってくる額は、働いていた頃よりも激減するのだから。
特に私たち夫婦は、若いころ自営業をやっていたこともあって、厚生年金の額が世間一般で言われる額よりも少ない。家のローンは何とか退職金で完済させたから良かったものの、妻曰く「毎月プラスマイナスほぼゼロのカツカツの生活」である。ところがそんな「世間より少ない年金収入だけのささやかな生活」の我が家に、思わぬ稼ぎ頭が登場した。
それは、、、我が家にある、古い家具たちだ。
なんと、この古い家具たちが、私たちに百万円以上という、大きなボーナスを与えてくれたのである。なぜかというと、我が家にある古い家具たちは、見る人から見れば「ビンテージ」だか「アンティーク」だか、とにかく、その古さに大変な価値があると言われたのだ。
そう言われてみれば、私たちの家にある家具は、本当に古い。結婚当時は婚礼家具をきちんと揃える事もままならなかったほど貧乏で、家族や親戚の「お下がり」をいただいていたものだ。だからかなりの年代もの、と言っていいだろう。
そしてその後も家具を買い換える余裕が無かったため、それらの家具は大事に、大事に使い続けていた。傷がつかないようにカバーを作ってかけて使ったり、補修やツヤ出しなども時々やっていたものだ。古い家具だから、と傷むのを放置するのではなく、手入れをしながら使い続けていたからこそ、かえって「年季を刻んだ味のある、良好な状態」を保てたのではないか、と思っている。
そして、今回そんな古い家具を売ることになったきっかけは、息子の知人が、このような古い家具を仲介する仕事をしていて、我が家の家具に注目してきたからだ。
その人を通じて私たちの家具をほしがっている人と取引が成立し、百万円以上の臨時収入ができた、というわけである。一番驚いたのは、私たちにはただの「背もたれの無い単純な椅子」としか認識されていなかったスツールが、一脚あたり約八万円もの高価格で買い取ってもらえたことだ。
手作業で作られた丁寧な作りの年代物なので、これだけの高価格でも買い取りたいという人が居るのだという。正直な気持ちを言うと、それまで当たり前のように使っていた家具に思った以上の価値があることが分かった瞬間に手放すのが惜しくなったが、どうせなら、その価値を理解してもっと大切に使ってくれる人のところに行った方がいいだろう、と考え直した。
そして家具を売って得た臨時収入のうち二十万円ほどを使って、新しく家具を買い直した。今度買うものはもう、価値も何もない安物だが、使いやすければそれでいい、という考えである。ちなみに、この家具の高額取引に気を良くした妻は、「ひょっとしたらまだ、家に高値で売れるものがあるかも」と、暇を見つけてはいろいろ家捜しをしている。
私としても、我が家から出てくる二匹目のドジョウがいるかどうか、期待したいところだ。シニア向け特集記事
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