亭主関白は褒めて育てよ
2014/8/7 うがい さん結婚当初から、うちの夫はずっと亭主関白状態でした。
亭主関白と言えば避けたがる人も多いと思いますが、夫の場合は、関白を気取る分、仕事には一切手を抜かず誠実に勤め上げ、ぶっきらぼうながらも子をかわいがってくれる、夫としての責任をしっかりと果たしてくれる人でもあったので、私としては何の不満も無かったのです。
しかし、そんな夫も昨年定年退職をしてから、何だかもぬけの殻のようになってしまいました。
これまで、仕事をして家族を養うことこそが自分の使命、と思っていたところもあるのでしょうが、それがなくなってしまっただけに、これまで仕事に向けていた意欲を、どこに向けていいのか分からないような感じでした。
では、何か少しでもやることがあった方がいいのなら、一緒に家事をやってもらおうか、と思って持ちかけると、そこはやはり関白気質、返事は渋いものでした。
しかし今では、夫は徐々にですが、家事協力をしてくれるようになってきています。
なぜ、夫がそのように変わったのかと言うと、夫に家事を手伝ってもらおうとする際の応対を、私の方から変えてみたのです。
以前は「これを手伝って欲しい」と、夫に対してはあくまで、家事のお手伝いをお願いする、という頼み方だったのですが、この頼み方は、関白気質の夫のプライドを傷つけかねない、まずい頼み方なのだと気付いたのです。
どういう形で家事を頼めばいいか、いろいろ考えていたところ、夫を頼りにしている姿勢を前面に出し、それで夫が家事をしてくれたら、夫を持ち上げてみるようにしてみよう、という結論に達しました。
「ああ、ちょっと私じゃこれをやるのはきついわ、でもお父さんならできるかな。」
「すぐにコツをつかんでやりやすい方法を見つけるなんて、さすがお父さんだね。」
「お父さんは家事をやっても、仕事のような丁寧さがよく出てるね。」
「こんなにきれいにしてくれてありがとう、やっぱりお父さんは頼りになるわ。」このような感じで接するようにしてみたら、それまで家事の手伝いをさんざん渋っていた夫が、少しずつ手伝ってくれるようになったのです。この方向転換はやって正解だったと思います。亭主関白タイプは、褒めて育てるといい結果に結びつくのですね。
もちろん、夫が以前よりも協力的に家事をやってくれるようになったとは言え、仕事をやっていた頃のやりがいとは、まだまだ比べものにならないでしょう。
それでも夫が今家事を手伝ってくれているのは、おそらくですが、私の作戦を半分見抜きながらも、それにつきあってくれている所もあるのだと思います。
そのことについての感謝を忘れてはいけませんね。それまで長年働いてくれた恩も忘れて、もう退職したのだから夫も家事をして当たり前、というような考えになっていたら、こううまくはいかなかったと思うのです。
本来であればこれまで長年働いてきた分、退職後はもっと休んでもらっても良かったのですから。
さて、今も草刈りをやってくれている夫のために、美味しい和菓子とお茶でも用意しておきましょうか。
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