優しい妻
2014/8/21 なりひら さん妻はたいへん寛大である。慈母のごとく寛大である。
私が家の手伝いをしなくても、なにも文句を言わない。
私がゴルフばかりしていても、なにも文句を言わない。
なんて優しい妻だろう。そう思っていた。
しかし、なんのことはない。
私の全くの勘違いか、私の鈍感さによるものであることが判明した。
妻はお茶が趣味である。
お茶会の手伝いで京都などに行き、先生のお茶室で稽古し、自宅のお茶室で教えている。
かなり、本格的である。
この前なんとなく数えてみたら、お茶で外泊する回数は年に4~5回くらい、お稽古で家を空けるのが年に40回くらい、お茶を教えるのが年に40回くらい。
考えてみれば、いや、考えなくても、妻がこれだけ家を空けても私はなにも文句を言わないのである。
つまり、おあいこ、である。
寛大で当たり前じゃないか。
私が家で食べる時は必ず夕食のメニューを聞いてくれる。優しく聞いてくれるのだ。
きょうは、なににしますか。
お昼が洋食なら、夜は和食ですか。
昨日はお刺身ですから、きょうは焼魚ですか。
なんて優しい妻だろう。ずっとそう思っていた。
しかし、なんのことはない。
こちらも全くの勘違いか、己が鈍感さによるものであることが判明した。
妻はご多忙なのである。
お茶やら家の掃除やら買い物やらで、妻は圧倒的にお忙しいのである。
そんな中で毎日々々、主婦がメニューを考えるのは、たいへんわずらわしいのだろう。
考えてみれば、いや、考えなくても、自分で決めるのが面倒だから私にメニューを決めさせるのである。
つまり、手抜き、である。
優しく聞かれるので、ずっと手抜きに気づかなかったじゃないか。
しかしながら、私はなにも言わない。これでいいのだ。
結婚して30年経った。これまで仲良く暮らしてこられたのは、妻が優しいからである。
実にありがたいことである。
優しいのが、たとえ私の勘違いであっても、たとえ私が鈍感だからであっても、それで夫婦仲が良いならばたいへん結構なことなのだ。
そもそも夫婦とは、化かし合いみたいものだからね。
シニア向け特集記事
<お金や暮らしに関する特集>
老後の計画
(1)お金 (2)個人年金保険 (3)医療保険 (4)確定申告 (5)住宅ローン (6)老人ホーム定年後の生活費、どれくらい必要? / 退職時の貯蓄、どれくらい必要? /
年金生活・・・老後のお金について考える定年後
エンジョイライフ / 貯金半減 / 月20万で楽々 / 無収入・一人暮らし /
健康オタク / 熟年離婚 / 熟年結婚 / 教育費貧乏シニアの群像
(3)田舎暮らし (4)海外暮らし (5)野菜づくり (6)写真展<働くことや仕事に関する特集>
元気で働く
64歳男性、看護 / 63歳女性、保育補助 / 58歳女性、クリーニング&パン定年後
まだ働いています / 仕事がしたい / 60歳からの働く /
会社に残れたものの / 早期退職か居座りか / 失業しています定年後も働こう|定年後の独立開業 / シニア夫婦が自宅でしている仕事
シニアの群像
(1)異業種交流 (2)職探し (7)独立開業
定年生活ではLINEのお友達を募集しています☆以下のQRコードからお友達登録をしていただきますと、LINEだけでのお役立ち情報をお届けします。
定年生活.com トップ» 結婚 » 優しい妻