関西風たこ焼きの謎
2011/9/30 輿 神楽 さん筆者は関東圏在住なので、たこ焼きといえば、ソースをかけるものだと思い込んでいた。最近はマヨネーズも当たり前のようにかけられているが、これを邪道と思うのは少々考え方が古いかもしれない。現在の屋台では、ごく普通の光景なのだ。
あるとき、大阪のたこ焼きはソースではなく、醤油をかけるものだという話を聞いた。
初耳だった。
関東のたこ焼きしか知らない筆者は、当たり前のようにソース味で、それ以外の味があるとは考えもしなかった。それくらいに、聞いたときには斬新だと思った。それから数年後、所用で大阪の道頓堀に行く機会があった。そのときの話を思い出し、たこ焼き屋を探してみたのだが、時間帯が悪かった。既に閉店しており、事の真偽を見分けることができなかった。
それからというもの、大阪へは行く機会もなく、筆者はその話を半分忘れていた。が、とある情報筋によれば、たこ焼きは関東でも関西でもソースをかけるいう。最近は、インターネットという便利な情報収集手段があるので、レシピを調べてみたところ…、トッピングはソースであることがわかった。ただし、生地に醤油を混ぜる「醤油たこ焼き」というものもあり、これまで長い間、筆者は、醤油たこ焼きと、たこ焼きに醤油をトッピングすることを混同していたようだ。腑に落ちない。
たこ焼きは関東も関西もソース味であることには納得した。
が、筆者は何と勘違いしたのだろうか? そこが引っかかって仕方ない。
その情報は、後に筆者の耳に飛び込んでくることになる。
明石焼というものがある。
たこ焼きのようなもの、――「ようなもの」と注釈をつけたのは、当時、たこ焼きと全く同じものと思い込んでいたからだが、これをだし汁につけて食べるという。だし汁の詳細は不明だが、関東風うどんの如き濃い醤油味でなさそうだとは推測できる。筆者は、いままで、これを、関西風のたこ焼きと勘違いしていた節がある。
明石焼は、一見、たこ焼きをだし汁でいただくもののようだが、生地の作り方からして全く違い、共通点は、中にタコが入っているくらいなものと考えた方がよい。
江戸時代に考案され、たこ焼きの原点になったという説もある。
明石焼の売られている兵庫県明石市では、これを「玉子焼き」という店も多くあり、定食のメニューとして、主食になっているのは、関東人的には驚くべき話。大阪では、お好み焼きがご飯のおかずになっているのがいたって普通というが、どちらも、筆者の知る限り、関東ではおやつ、縁日野焼きトウモロコシや綿あめと同じ扱いなのだ。
筆者は明石焼の実物をまだ食べたことがない。結局、今回のたこ焼きについては、筆者の与太話となってしまったが、食文化では、関東人と関西人では、このように大きく違うことを知っていただけばよろしいと思っている。
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