腰痛持ちのつぶやき
2012/1/31 腰痛持ち さん電車がホームに停まる。開いたドアから乗り込むと、まずさっそく空いている席を探す。場合によっては人を押しのけてでもその席に座ろうとする。
若いときはそういう中高年の姿がとてもいやだった。意地でも座るまいと、がらがらの電車の中でも立ち続けていたものだ。しかし、いまではわずかな席の隙間があれば、そこに座りたがる自分がいる。その理由は簡単で、いまは腰が痛いからだ。立ったまま長時間電車に揺られていることが耐えられない。数分経つと腰にじんわり痛みが走り、それが途切れることなく続く。姿勢を変えても、体重をどちらの足にかけても、痛みは逃げることなくじわじわと増していく。額に脂汗が浮かんでいるのがわかる。どうしても我慢できなくて途中の駅で降りてホームのベンチで休むこともしばしば。
原因は見当がついている。体に余分な肉がついているから。いわゆるメタボ体質だからだ。長年、余分な肉が付いたその重みが腰と膝に負担となって出てきたのが、この数年のこと。
腰痛の原因は様々なものがある。「姿勢の悪さ」、「激しい運動や労働」、「老化によるもの」、「内臓の病気」、「精神的ストレス」などなど。いろんな内臓の病気から来るものは腰だけでなく、背中全般に痛みが来ることが多いようですが、背骨に原因があって腰に痛みが来るのは、たとえば椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、変形性脊椎症、骨粗鬆症などの病気によるもの。ただ、こういう病気は原因となる要素を取り除けば、腰への負担も軽くなるはずで、医師に相談して治療すればある程度解消される。しかし、姿勢が悪いとか、太りすぎとか、精神的ストレスなどといった、ある意味「漠然とした」原因というのはなかなか取り除くことができない。
わかってます、節制すればいいんでしょ。わかってるって。そしてもう一つの問題がある。実際、電車に乗ってもいつもいつも腰が痛くなるわけではない。疲れがたまっているときとか、長時間歩き続けたときとか、体に負担をかけたあとに突然痛みが来ることが多いのである。だからなかなか病院に行けない。病院に行く時間がある普通の時にはけろっと治っているからだ。痛くもないのに病院に行くという決断がなかなかできないものだ。自分で言うのもおかしいのだが、こういうのがいちばんたちが悪い。
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