男性更年期障害では…
2011/10/17 友子 さん実家の父はあと二年ほどで定年退職となります。昔から体格もがっちりとしていて病気知らずの医者いらず。弟からは「おやじは風邪をひいたら死ぬ時だ」とまで言われるほど体力的に自信満々で、本当に風邪一つひかず、肋骨を折っても自然治癒させるほどの剛健者でした。60歳になっても仕事から帰ったらまず腹筋・背筋を100回ほど、汗をかいた後の風呂上りのビールと毎晩のお酒の晩酌を楽しみに、体力勝負の仕事でも毎日安むことなく元気に働いていた父でした。
私が出産して孫ができてからも、仕事から帰ったら相変わらずの儀式とでもいうかのような習慣、そして元気いっぱいの子供たちにもしっかり足がついていく、笑顔いっぱいの父が、ここニ・三年、ちょっとのことでイライラしたり怒鳴ったり・・・段々と笑顔が少なくなってきていました。孫と接する時にはいつもの父だったのですが、私たちから見ると明らかに今までと違う様子・・・。楽観的な性格だっただけにそのギャップには家族皆、少々戸惑っていました。あまり本心を口にしないのは今のシニア世代なのでしょうか。聞いても「関係ない!」の一点張りで、仕事で何かあったんだろう、仕事のプレッシャーが大きいのか、と気にかけつつ当たり障りなく接するのも、周りは気疲れしてきていました。
そんな父がある日「鬱だった」とカミングアウト。聞けば冷静に答えてくれた内容は、既に病院での治療を受けていて薬を服用していたとのことでした。同じ屋根の下で生活していないとは言え全く気付かず「どうしてこんなに変わってしまったのか・・・」と悩んでいただけの日をとても後悔しました。しかし鬱だったことをカミングアウトしてくれた父ですが、その時にはずいぶん回復していたとのことでした。
私の周りでもご主人が鬱だという人がいました。その苦労は大変なことだと感じていましたし、父もそんな周囲の気持ちを慮って、自ら病院へ、治療へと進んだのではないかと思います。今では精神的な部分での通院はしておらず、他の薬との併用ができないため、安定剤なども服用していないとのこと。前ほどの荒々しさはないにしても、完治しているとは言い難い様子なのですが、せめて定年になれば肩の荷も降りて元の笑顔に戻れるだろうと祈ることしかできません。
しかし実は私は、数年前に自律神経失調症を診断されたことがありました。今ではすっかり完治してますが、同じストレス性、そして時折話してくれた症状が、その時の私と重なっているように思えています。初めは更年期障害を疑ったのですが年齢的に区別されました。しかし症状はそれと全く同じだそうです。
最近は男性の更年期障害について色んなことが分かってきている、とか。女性特有のものと思われがちでしたが男性の更年期障害についての専門医も少しずつ増えているそうです。父にしても年齢的にそれに当てはまるのではないかと思っています。
いずれにしても家族として娘として出来ることを…と笑顔を祈るばかりです。シニア向け特集記事
<お金や暮らしに関する特集>
老後の計画
(1)お金 (2)個人年金保険 (3)医療保険 (4)確定申告 (5)住宅ローン (6)老人ホーム定年後の生活費、どれくらい必要? / 退職時の貯蓄、どれくらい必要? /
年金生活・・・老後のお金について考える定年後
エンジョイライフ / 貯金半減 / 月20万で楽々 / 無収入・一人暮らし /
健康オタク / 熟年離婚 / 熟年結婚 / 教育費貧乏シニアの群像
(3)田舎暮らし (4)海外暮らし (5)野菜づくり (6)写真展<働くことや仕事に関する特集>
元気で働く
64歳男性、看護 / 63歳女性、保育補助 / 58歳女性、クリーニング&パン定年後
まだ働いています / 仕事がしたい / 60歳からの働く /
会社に残れたものの / 早期退職か居座りか / 失業しています定年後も働こう|定年後の独立開業 / シニア夫婦が自宅でしている仕事
シニアの群像
(1)異業種交流 (2)職探し (7)独立開業
定年生活ではLINEのお友達を募集しています☆以下のQRコードからお友達登録をしていただきますと、LINEだけでのお役立ち情報をお届けします。
定年生活.com トップ» 健康 » 男性更年期障害では…