家庭内野党との戦い
2011/10/25 元神和住 さん家庭内野党がうるさくて敵わない。特に食事に関してはヤジが飛び交って何を言っているのかさっぱり分からない状況になるので、私は寝たふりを貫いている。
今、我が甘党はかなり不利な状況に立たされている。何故なら先日甘党党員の婆さんと行った健康診断で二人揃って血糖値を指摘されてしまったからだ。糖尿まではいかないが、糖尿病の入り口「ドアノブに手を掛けた状況だ」と医者に宣告されてしまったのだ。帰りに車の中で婆さんと「あの医者上手い表現するよな」と言って野党に、また怒鳴り散らされてしまった。婆さんと二人、しょんぼりと肩を落とし帰宅するや否や、その日の夜から摂生の日々が始まった。野党の目は常に鋭く光っている。夜中にこっそり冷蔵庫を開けていると、音も無く野党が背後に立っていて、血糖値も一気に下がる程の恐怖に襲われた事もあった。冷蔵庫の中で貰いものの焼きプリンが私を淋しげに見つめていた。焼きプリンよ、俺もお前と同じ気持ちなんだよ。だが、今私達が結ばれる事はできないんだ、解ってくれ焼きプリンちゃん。いつか、いつかきっと迎えに来るからその時迄待っていてくれ!しかし、どう考えても賞味期限内に野党のお許しが出るとは思えない。
家庭内野党は妻だけではない。時々、嫁に行った娘が帰って来て党首と私達甘党をいかにねじ伏せるかという会議を開いている。
塩分、糖分、摂取量、アルコール、食事時間、如何にして運動をさせるか等の意見を出し合いながら料理を作り、自分達のものとは別に我が党の食事を拵えている。
娘に腹の肉を叩かれ、「何なの?コレ。妊娠何カ月?いい加減産みなさいよ!だらしない身体!昔はあんなに恰好良くて自慢の父親だったのに!」と、言われる始末。
厳しい。娘と云うものは可愛くもあるが、可愛いだけに、その一言で受ける私のダメージは殊更デカイ。しかし、自慢の父だったという言葉はちょっと嬉しいぞ!そんな事を思っていたのか、娘のヤツメ。と、変な所で喜んでいてはまた怒鳴られるに違いない。そうだな、ここは野党にばかり頼らずに自分でも何とかしよう。何てったってこの身体、自分の身体だもんな。
久しぶりにスポーツバッグを引っ張り出し、緩んだガットを張り直した。そう、私はテニスプレーヤーだったのだ。遠い昔ではあるが、なかなかの腕前でアマチュアの間では知る人ぞ知る、知らない人は全く知らない存在でもあったのだ。いきなりコートに立っても、たぶんろくなプレーも出来ないだろうから、先ずは庭で素振りから始めよう。それだけでも随分とカロリーを消費できるだろう。上がらなくなった腕に、マジかよ?と、かなりの衝撃を受けながらも日々続ける事にした。おかげで野党のヤジも少なくなった。朝は婆さんの散歩にも付き合って、党員同志手を取り合って頑張っている。いつか、焼きプリンちゃんを堂々と食べる為に。それに、若しかすると、テニスコートで再び女子のみなさんから黄色い声援を受けられるかもしれないではないか。
それにしてもだ、この身体は、我儘放題、気まま放題、野党の言う事も聞かずに生きてきた結果だ。それにも関わらず家庭内野党の諸君は私を見捨てずに軌道修正案を出し続けてくれている。ありがたい事じゃないか。シニア向け特集記事
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