決めつけ?
2011/12/6 美樹子 さん世の中、いろんな人に対して、なんとなく「こうあるべき」「こうに違いない」というような勝手なイメージ=「決めつけ」があって、それは不思議なことに、いつのまにやらすっかり刷りこまれてしまっている場合があります。
東北人は辛抱強い、アメリカ人は陽気、子どもは素直、沖縄のおばあは優しい、とかそんなようなものです。
私たちシニア世代とて例外ではありません。
世間のシニアに対する「決めつけ」はおしなべて偏見に近いものがあります。「年よりはあまり風呂に入らない」「年よりはパンを食べない」「年よりはご飯茶碗をすすいだお茶を飲む」という生活習慣から始まり、「年寄は頑固」「年寄は地味」という性格風貌に、ついには「年寄りは言ってもわからない」などという無茶苦茶な決めつけまでさまざまです。
毎日お風呂にきちんとはいるお年寄りはたくさんいますし、朝食はパンにコーヒー、という老夫婦だっているでしょう。
若くても頑固でねじけている人もいれば、お年寄りでも華やかに装うのが好きな人もいます。
「言ってもわからない」に至っては子どもだってそうでしょう?年寄りだからというのは理由になりません。たいていのシニアは、こうした根拠のない決めつけを不愉快に思うわけですが、反面いつの時代もステレオタイプが存在したことも確かです。
それを裏切るというのはとても気持ちがよいものです。・・・もちろん、人に迷惑をかけないという程度でですが。
フラメンコおばあちゃんとか、スマホばりばりおじいちゃん、焼肉大好き老夫婦などなど。
見た目どおりの人物ではない、というちょっとした反逆は楽しいことです。年寄りだから、こんなことは恥ずかしい、できない、なんて縛られていませんか。
それより排除すべきは、「年よりご都合変化(へんげ)」です。
私の勤める会社に、定年をすぎ、もう70近いオジイサンがいらっしゃいます。なんちゃって課長を退き、辞めるのかなと思いきや、今はヒラの営業マン。
この長老、都合のいいときだけ年よりになっちゃうんですよね。営業なので当然ながら仕事用の携帯電話を持っているんですが、普段机の引き出しにしまっていて気乗りしないと電話がかかってきても出ない。
かなりの大音量と振動が引出しの中から響くので、ほかの人が携帯鳴ってますよというと、「耳が遠くて気がつかなかった」。
そういいながら、遠くのシマ(机のかたまり)で話している話題が、自分が知っていることだとちゃあんと乗り込んでくる。
「年寄りなんで(至らず)申し訳ない」を連発してお客さんに謝る一方、「今の若いもんはこんなこともできんのか!」と無理難題をメーカーさんに押し付ける。その豹変ぶりときたら、ジキルとハイド真っ青です。
演出なのか、確信犯なのか、定かならず。で、そのオジイサン、韓国が大好きでお土産はいつも激辛キムチ。
「年寄りは刺激物が嫌い」
なんて、しみじみ世の中の決めつけなんて当てにならない、と思うのです。シニア向け特集記事
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