節電で昔の生活を振り返る
2011/12/28 冬至も過ぎて さん寒さが一層増してきました。夏に引き続き、この冬も節電を心掛ける必要がありそうですね。私たちシニア女性にとっては、夏よりも冬の方が辛い季節ではないでしょうか。お年寄りの場合、夏の熱中症が懸念されていましたが、暑さには鈍感になっていくのに、冬の寒さは年々身体にこたえるようになりました。どんなにたくさん着込んでも、昔ながらの日本家屋からは隙間風が入り込み、休日ともなればなかなかこたつから出ることができずにシニアどころかシルバーさながらの生活様式(シルバーの方ごめんなさい!)になっている今日この頃です。
電化住宅でもないし、普段は夫婦二人だけの生活、さほど電気を使うこともないような生活に思えますが、冬となると話は別。暖をとるためには、こたつにヒーター、普段よりは電気を使うことが多いと思われる我が家の生活。こたつに入りながらふと、これを節電するには・・・と考えた時、思い出したことがありました。
まだ子供たちも小さかったころ、我が家のこたつは「掘りごたつ」だったのです。掘りごたつがある家は近所にもまだたくさんあった時代です。電気を使うことなく、長く暖をとることができたものですが、こたつだけでなく、お風呂も薪風呂だったことに気がつきました。それらが段々と電気やガスに取って変わられた訳ですが、実はお風呂は薪風呂の名残がまだあり、ガスを使わずとも沸かすことができるのです。家族全員で生活していた頃には、手間であっても一度薪に火を入れれば、時間をおいて入る時にもまだまだ十分温かく、ガス風呂のように新たに入る人が入る時に再度追い焚きをする必要もなく、しかも一度温まった身体は布団に入るまでポカポカと温かかったものでした。
今となってはシニア夫婦二人、主人だって薪を切ったり割ったりする体力もなく、夫婦二人だけならガスの方が手間が掛からないため、薪を入れることもなくなりましたが・・・。寒い日が続くある日、主人に「風呂に薪を入れてみる?」と尋ねると、「停電にでもなったらな」との返事が返ってきました。そうか、我が家は停電になっても、熱い湯に浸かることはできるんだ、と少し安堵しながら、三年前に新築した息子の家、オール電化住宅のことを思いました。
オール電化住宅だと、停電になってしまうと、食事は卓上ガスコンロで準備することはできるでしょうが、暖をとることができないのでは・・・と思いました。「その時には湯たんぽ持って車に行く」という息子。物が何でもある今の時代、代替案はいくらでもあるものですね。非常時の生活のことを普段から考えておくことも大事だと感じました。
久しぶりに家族が揃う正月、風呂に薪で火を入れて、皆で温かいものでも食べたいものだと思っています。腰を痛がる主人に、少し一頑張りしてもらわねばなりませんが・・・。非常時の練習ですね。
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