「スカイラインGT」を見た
2011/12/25 桜井さんありがとう さんスカイラインGT
スカGを見た。
スカGすなわち日産のスカイラインGTは50代半ば過ぎた、昔若かった中高年の憧れの的だった名車。もちろん、今のスカイラインではありません。あんな曲線だらけのふぬけたフォルムではなく、20年以上前の頑固なやつ。とにかく直線だけでできているような形のクルマで、まるで箱を組み合わせたような感じの、がきっがきっと作られたフォルム。曲がっているのは、ヘッドライトと有名な4つ目のテールランプ。そしてハンドルとタイヤぐらいのものという徹底ぶり。フロントエンジン部分がでかくて長くて、そのごつい車体にツードア。昨今のドアについているものではなく、フェンダーミラーもちゃんとフロントの両前面にがちっとついている。それがいかにも早そうで、かっこよかったなあ。
空気抵抗なんか関係がない。見てくれなんかも関係がない。まっすぐ速く走ればいいんだ、という主義主張がクルマ全体からあふれていたようなクルマでした。
今もスカイラインは作られていますが、空気抵抗を考えたのか、見た目の良さを考えたのか、全体に丸みを帯びたデザインで、それなりにかっこいい。でもその軟弱さとはまったく違っているのがスカG。スカGといえばそれ以外にはありません。今のクルマにスカイラインなんてネーミングはつけてほしくない、と日産に文句を言いたいくらい。
そういう昔のスカイラインGTがあったのです。うちの近くの駐車場にひっそりと停まっていたのです。見つけた時は驚いたね。
さすがに20年以上前のクルマだけに、黒の車体の塗装はだいぶくたびれています。ぴかぴかの黒光りというわけにはいかないけど、小さな傷一つなくって、オーナーが大事に乗っていることがわかります。そしてあのがきっがきっと直線だけで構成されたクルマの形。もちろん当時の僕らには買えるレベルのクルマではありませんでした。でも、町で見かけると思わず振り返るくらい、憧れの対象でした。今のように若い人が簡単に車を買える時代ではなかっただけに、その憧れは大きなものだったのです。
そのがきっがきっのフォルムがなくなったのはバブル期以降でした。スカGだけでなく、多くのクルマが直線的なフォルムを持っていたのですが、バブル期を境にほとんど見られなくなってしまったのです。バブル期以降は食う鯛力学か何か知らないけど、丸みを帯びたデザインが主流になってしまった。
それだけに今見るスカGは新鮮でした。全然古くない。いやむしろ新しい。どこもかしこも丸っこいクルマばかりだから、その中にこのまっすぐなクルマの形はおそらく誰にとっても驚くほど新鮮でしょう。
日本の自動車メーカーは大企業ばかりになって安全を求めすぎてると思いますね。丸いクルマが売れるとなったら、どれもこれも丸くしてしまう。それがバブル期以降連綿として続いている。日本でクルマが売れないのは当たり前なのです。もっともっと斬新でいろんな形のクルマが出ればいいのに横並び。冒険するより確実性を求めるから、スカGのような名車が見捨てられていくのです。
ファッションは10年周期で過去のブームが戻ってくるそうです。クルマにもそういう周期があればいいのに。
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