現代お葬式事情
2012/1/16 伊丹監督の「お葬式」は良かったな さん少し前の話ですが、友人の葬式に行って来ました。
50歳も半ばを過ぎると、こういう知らせが増えてくるのですが、自分より年下の葬儀に出るのは、格段の寂しさがあります。肺がんで2年あまり闘病したものの、がんがあちこちに転移し、最後はどうにもならなかったそうです。たばこ吸わないやつだったのに肺がん。
たばこ吸わないのに肺がん。それはともかく、亡くなったのは木曜日だったのですが、お通夜は月曜の6時から。間が3日間も開いてしまっています。なんでこんなになってるかというと、これは想像ですが、葬儀所の予約が取れなかったからでしょう。11月のこの時期、寒かったり暖かだったりで体調を悪くして亡くなるお年寄りが多い。本格的な冬よりもむしろ、こういう季節の変わり目の方が亡くなる方は多いといいます。その関係でこんなに日にちが開いたのでしょう。仕方のないことですが、なんとなくビジネス的で味気ないという感じを受けるものです。
ビジネス的といえば、通夜の進行も葬儀社主導のビジネスライクなものでした。
たとえば、着いてすぐ香典を出して記帳しますね。その時に、受付の女性から「ご香典の中身を改めさせていただきます」といわれ、その場で香典袋を開かれてしまいました。間違いがないようにやっているのでしょうが、これ決していい気分のものではありませんよね。
これが現代風なのか、と思いつつ。また、これ何というのか香典返しの品物がありますね。今回はちょっとした菓子とお茶でしたが、その紙袋を受け付けたと同時に渡されるのもなんかちょっとね。紙袋を下げてうろうろしてるのもじゃまで仕方がない。帰り際に渡してくれればいいのにと思った次第です。
そんなこんなで通夜が始まりました。
曹洞宗の導師がお経を読み上げます。朗々とした大きな声で。と思ったら、頭の上から聞こえてくるのです。マイクがしつらえてあって、しかもマイクのボリュームが上げてあるらしく、不謹慎ながらうるさい。
ぽくぽくという木魚の音もマイクが拾って、しかも音割れするぐらいうるさい。さすがに会場の人が気づいてマイクのボリュームを下げたけれど、もうお経は後半にさしかかってました。それにしてもこの読経というのは眠たい。リズミカルで低い声の読経と、ぽくぽくという木魚のリズムは、何とも言えない心地よい眠気を誘うものですが、それを打ち破るのがごわわんん、という底響きのする鐘の音。ぱっと目が覚めてしまいます。あの鐘は参列者が眠らないようにするのだなと思った次第です。
ビジネスライクという点では、一般にお通夜というものは、終わったら寿司とか酒とか軽いものが出て、故人をしのぶ、というものだと思いこんでいたのですが、ここではそれもなし。いや、決して寿司が食いたかったわけではないですよ。でも、一通り焼香を済ませて、導師の短い説教があって、では終わり、お帰りください、と葬儀場を押し出される、というのはなんともドライ。余韻も何もなし。いいか悪いかは別にしても、今風なのですなあ。
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