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セカンドオピニオン

2012/1/21  日野原ファン さん

定年後の生活|病院1年半ほど前に急性白血病で最初の入院をして以来、三度目の再燃(再発)の身です。
先日、今後の治療について担当医と話をする機会がありました。
私が治療を受けているのは、地方都市の拠点病院。地域ではそこしか選択肢がない、というのが実態です。
担当医は内科の女医ですが血液専門ではないため、県内の大学付属病院の専門医の指示をあおぎながら私の治療にあたっています。
正直なところ、以前から説明に腑に落ちないところがいくつもあり、というよりむしろ「説明が不十分」だと感じていました。

今回、まだ治療を始めていないのに、いきなり対症療法をすすめてきたので、いよいよその思いは募りました。
対症療法というのはつまり積極的な治療をせず、維持的な措置にとどまり、やがて終末を迎える、というものです。早い話が、「手は施しません」という婉曲なあきらめです。

担当女医は顔色ひとつ変えず「その場合は月単位で命にかかわってきます」と言う。
他の治療法としては、聞いたことのない薬品名をあげ、「残念ですが、xx県(私の住む県)ではその治療はやっていません。○○市(隣県の大都市)の病院ならやっているかもしれません」 とまるで他人事のよう。
その後、その薬には地域性など関係ないことが判明し、私の不信感は決定的なものになりました。
「他の医者の意見を聞いてみたい」

がんの専門病院のセカンドオピニオン外来を受けたのはそれから一週間後でした。
医療の質が地方の総合病院と都市部のがん専門病院ではこうも歴然と違うことに驚くと同時に、そこの医師の「難しいことを易しく言う」という素晴らしい技術を目の当たりにしました。

今までの治療は何だったのか、今後の治療について「選択肢はまだある」という助言に、決して楽観できない状況ではあるものの、初めて「納得」することができました。

私が求めていたものは、希望的観測でもなく、覚悟のお達しでもなく、「納得」できる説明だったのだと改めて気づきました。

命を預けている医者に疑問を持ち、ほかの医者の意見を聞くことが主治医の機嫌を損ね、不利益をこうむるのではないかと患者本人も家族も二の足を踏むことがあるかもしれません。ですが、第三者の意見を聞くことは、治療の選択のみならず病気や治療に対する理解を得るためにもかなり有効な方法です。

高齢の白血病患者の治療に決定打がないことは百も承知。それでも、このアクションはとってよかったとつくづく感じています。

医師にとって、私はたくさんいる患者の中のひとり。
ひとりひとりに細かい説明をする物理的な時間は限られていると思いますが、「難しいことをわかりやすく説明する」技術を磨き、年寄りには難しい説明は理解できないだろうから割愛、などという勝手な態度を改めて欲しいものです。

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