変身願望
2012/2/11 ティアラ さん
旧来の知人から耳寄りな話をきいて興味津々、私もやってみようかと密かにたくらんでいることがあります。
それは、写真です。いえ、撮るのではなくて被写体として。
しかもただの写真ではなくて扮装写真! 今どきの言葉で言うとコスプレ。
そんな、冗談にもほどがある、今さら狸じゃあるまいし、などと言わないでください。何だって思い立ってそんな扮装写真などに興味をもったのかといえば、長らくの願望です。
そういってしまうと身もフタもありませんが、私には写真館で撮ったきちんとした写真が結婚式以外まったくありません。その写真も離婚してからもうかれこれ三十年近くお蔵入りしています。結婚は苦い思い出ですから、正直なところ月日はたってもあまり見たくないものです。半世紀近くまえの成人式の写真は、スナップ写真のみ。
家が貧しかったこともあって、振袖ではなくワンピースを着て写っています。
若くて華やいだ、人生で一番美しく楽しい年頃でしょうに、私ときたらなぜか悲しそうにすら見えます。薄幸にみえるのはやっぱり一重まぶたのせいでしょうか。別れた夫には「薄情な目」なんてひどいことも言われました。
今の若いお嬢さんたちのようなつけまつ毛なんてありませんでしたし、ゆるくパーマをかけた髪に安物のイヤリングをするのが精一杯でした。
先日、お孫さんが今年成人を迎えたという知人と成人式についてひとしきり盛り上がっていたところ、写真屋さんに勧められて写真を撮った、という話になりました。
よくよく聞いてみると、撮ったのはお孫さんではなくてご本人、しかも扮装写真ですって。
はじめはぎょっとしましたが、詳しく聞いてみるとすごく楽しそう!
私も興味を持ったというわけです。写真屋さんによると、実際60を過ぎた女性たちが夢だったドレスやあでやかな着物などの衣装を着て写真を撮るのが密かなブームとのこと。
シニアのポートレイト写真といえば、連想するのは遺影用。若すぎる写真でもヨボヨボの写真でもみっともないので、相応の写真準備は必要ですが、初めての写真館撮影がその目的では寂しすぎます。後日、実際に知人の写真を見せてもらいました。
写真の彼女は、誰だかわからない(笑)。
品の良いヘアメイクですが、目元はバッチリ。いつもの1.5倍の大きさ、口元も華やかなローズ系のリップで若々しい。
衣装は水色のドレス。でもこれって上衣だけで、下はないんだそうです。全身写真ではなく、撮影するのは上半身だけですからね。そのあたりは写真屋さんもちゃっかりしたものです。スタジオで生を見たら、妙な格好に大笑いしそうです。
頭には小さなティアラが載っていました。
宝塚の娘役というのは無理でも、さしずめ何かの芝居の皇太后役と言えば納得です。写真館に飾ってある仲むつまじそうな老夫婦の写真。こどもや孫との三世代家族。私には縁がなく、都会で働くひとり息子と二人で撮るなど考えられません。
生真面目に撮る写真ではなく、ちょっとした変身願望の実現。
知人は、すっかり味をしめたなどと言いながら、今度また挑戦(!?)する予定だといいます。
私も近々実行しようとワクワクしています。シニア向け特集記事
<お金や暮らしに関する特集>
老後の計画
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年金生活・・・老後のお金について考える定年後
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(3)田舎暮らし (4)海外暮らし (5)野菜づくり (6)写真展<働くことや仕事に関する特集>
元気で働く
64歳男性、看護 / 63歳女性、保育補助 / 58歳女性、クリーニング&パン定年後
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会社に残れたものの / 早期退職か居座りか / 失業しています定年後も働こう|定年後の独立開業 / シニア夫婦が自宅でしている仕事
シニアの群像
(1)異業種交流 (2)職探し (7)独立開業
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