古典のススメ
2013/3/6 明月記 さん
言葉が乱れているとか、こんなハヤリコトバが気になる、などとしたり顔で憂いたりする御仁が世の中には少なからず居るようです。もちろん、どんな意見を持つのも自由だし、そういった方々にあえて反論するつもりはありません。でも、言葉というものは時代の意識を映す鏡のようなもので、否応なしに変わっていくから、昔のままの方が却って不自然なのです。有史以来、言葉が乱れてケシカランと仰る律儀な人はいつの時代にも居たのでしょうが、川の流れを無理やり堰き止めるような意見に思えてしまいます。
似たような話をもうひとつ。新聞を見ていると、いまの世相は乱れているとか、あのころは人情や社会正義があって良かった、という記事や投稿を目にします。
まあ、文句を言うつもりはありません。その人にとって「良い」と思えた時代があるのは実に結構なことです。ただ、それはあくまでも主観的なものです。拙い人生経験からして、「世の中は、日々移り変わっていくもの」であり・・・私は方丈記や平家物語の研究者ではありませんが、「やはり、諸行無常であるな」と思っていますから、自己中心的な価値観を押しつけられるのは違和感があるというか、ついつい揶揄したくなります。
蛙が鍋に入ってやれやれと寛いでいると、だんだんお湯が熱くなってくるが、じわじわした変化のために蛙は気づかず、そのまま茹で蛙になってしまうという話があります。
自分の物差しだけを信じる「茹で蛙さん」だけでなく、皆さんにもぜひお勧めしたい。
たまには古典を読んでみたらいかがですか。
現代まで読み継がれているものなら何でもいいと思います。ギボンでもシェークスピアでも鴨長明でも清少納言でも何でも結構。あるときはゆっくりと、あるときは素早く過ぎていく「今と同じような時の流れ」を感じませんか。時代が奏でるような・・・時には邪悪な、時にはストレスに満ちた、時には大地のように豊かな歌が・・・聴こえてきますよ。
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