寒のうなぎ
2012/2/22 金色の民 さん私の住んでいる信州には諏訪湖という湖があります。
今年は年明けからの寒波で4年ぶりに御神渡り(おみわたり)が観測されました。御神渡りというのは湖が全面結氷し、夜と昼の寒暖の差で氷が収縮と膨張を繰り返すうちに亀裂が入り、それが盛りあがって一筋の道のように湖面を走る現象です。その名のとおり、神さまが湖を渡った名残り、といわれるものです。御神渡りは単に気象現象としての冬の風物詩ではなく、実際に近くの諏訪神社では神事が行われます。氷の筋によって作柄や世事の吉凶を占うのです。
今年は「明るい兆し」と新聞に載っていました。さて、長野県諏訪地方というのは、この「御神渡り」や7年に一度の「御柱」(おんばしら)という奇祭があるところで、「諏訪原人」などとも言われるように(いい意味での別称です)、神社をコアにした伝統が根づく独特の地域です。各地でさまざまな風習がすたれてしまう中では特異といってもいいでしょう。
この季節、そんな諏訪地方の名物は「寒うなぎ」。冬の土用丑。
うなぎといえば静岡県の浜名湖が有名で、諏訪湖はワカサギというイメージですが、かつてはうなぎの収穫量も消費量も多く、現在でも諏訪湖に接する岡谷市のキャラクター=「諏訪湖太郎」はうなぎです。うなぎを食する「土用の丑」は夏ばかりが目立ちますが、四季を通じて年に数回あります。
実は暑いときのうなぎより寒いときのうなぎのほうが脂がのって美味しいのです。特に寒さの厳しい諏訪湖産のうなぎはとっぷりした脂を蓄えます。
蒲焼き一辺倒の夏の土用丑よりも、食べる側も冬の方がいろんなバリエーションを楽しむことができます。
我が家でもうなぎはどちらかというと冬の食材。例えば、うなぎとほうれん草のたまごとじ。
この組み合わせは栄養的にも完璧です。鉄分、ビタミン、カロチン、どれも豊富で、風邪も撃退できそう。
作り方は簡単です。
まず、うなぎを細長く刻みます。そうすると食べやすく、味もしみやすくなる上にカサも増えますから、少量のうなぎでも豪華に見えます!
出汁に醤油と砂糖、みりんを入れて煮立った中に、別ゆでしたほうれん草(3cmぐらいに切っておく)とうなぎを入れ、最後に卵でとじるだけです。
卵は半生くらいにしておく方がおいしいです。雪が降る寒い夜には、「う雑炊」がおすすめ。
普通のう雑炊ですが、具にごぼうを加えるのがポイント。
ごぼうはささがきにしてサッと下ゆでをし、だし汁で煮はじめます。次にご飯をいれ、ふっくらしてきたらうなぎを加え、溶きたまごをまわし、最後に三つ葉を散らします。
ごぼうの土っぽい香りはうなぎと良くあって春を待つ気分そのもの。
シニアの小人数世帯では鍋ものよりずっと手軽で、スタミナ満点。ところが今年は例年になくうなぎは不漁とのこと。
残念ながら値段が高いので食卓に登る頻度は少なくなりそうです。シニア向け特集記事
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