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百人一首はいかが?

2012/3/3  千早振る さん

定年後の生活|百人一首正月から百人一首にはまっています。

中1の孫娘につき合わされるうちに遠い昔に覚えた歌を思い出し、懐かしさと面白さが高じて「かるた会」なるものにも入会してしまいました。
私には息子が二人おりますが、男の子の多くがそうであるように彼らもまるで百人一首に興味をもたず、遊び方はもっぱら「坊主めくり」だけでした。 中学校で暗記の宿題も出たようですが、ひとつふたつ覚えた程度で終わった気がします。それもかれこれ30年近く前の話ですが。

長男のところには女の子が授かり、その孫娘が宿題で百人一首の暗記がでた(そのあたり今も昔も変わらないのですね)ということで一緒になってやっておりました。
孫自慢になりますが、孫は1ヶ月ほどで百首覚えました。
もともと歴史好き、国語が得意な子どもなので、抵抗が少ないんでしょう。覚えるのが楽しい、という頼もしさ。
しどろもどろのおじいさん(主人)に読み手をやってもらい、私が「昔とった杵柄」で孫に挑戦しましたが、あっけなく敗退。なにしろ速さが違います。あれは目もよくないとダメですね。

そろそろ正月気分もぬけるかなという頃、その孫が市内でやっているという「かるた会」の資料を持ってきました。中学校の同じクラスの子が通っているそうです。
年齢制限なし、毎週土曜日の午後1時半から5時まで。年会費は1,000円。 昇級テストなどあり。
一も二もなく入会を決めました。
部活が忙しい孫も、行けるときに行くということで一緒に入りました。

まだ3回しか行っていませんが、そのかるた会の楽しいこと!
同じ目的で集まった老若男女(若い男性はおりませんがね)なので気が楽です。
年の差はありますが、ハンデなし。毎回 3試合を行います。今まで知らなかった競技法やルールがあり、札を飛ばしたり叩いたり、老いも若きも熱血真剣勝負です。
上の句を聞くと同時に札を見つけて取ったときの爽快感。
わずかの差で先にとられたときの悔しさ。
これは頭のトレーニングだけでなく、いいスポーツでもあります。
読み手の朗々とした声もすばらしく私もあんなふうに詠めるようになりたい。
こんな楽しい百人一首かるた、どうして今までやらなかったんだろうと悔やむことしきりです。

家に帰って歌を詠みながら暗記を確認していると、となりの部屋から対抗するような主人の声が聞こえてきました。
「ジンム、スイゼイ、アンネイ、イトク・・・」 それって歴代天皇の名前? 
さすが、昭和ヒトケタ生まれ! でも、そんなこと孫に自慢しても首をかしげられるだけですよ。

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