節電対策やエコブームで、自転車に乗る人が増えてきています。

最近では、サイクリングという言葉のほかに「ポタリング」という言葉が浸透しつつあります。

ポタリングは、「potter（ポター）」という英語からきており、「気ままに動く」という意味です。

「街中をゆっくり走りましょう」というもので、自転車での散歩に近いニュアンスの言葉です。シニアの体力から考えると、このポタリングの方が合っているかもしれませんね。

サイクリングにしろポタリングにしろ、風が心地よい季節になってきましたので、自転車乗りを楽しむ方法をご紹介します。

◆体格に合った自転車を◆

サイクリング向けの自転車ですが、街中を走っているもので多いのは「ママチャリ」と呼ばれるカゴ付きの自転車です。

駐輪場にはママチャリにまじって、ちょっと値段の高そうなスポーツタイプの自転車がとめられていたりします。

スポーツタイプの自転車には、「マウンテンバイク」、「ロードレーサー」、「クロスバイク」といった種類があります。

タイヤが太い「マウンテンバイク」は、山道も走れるような丈夫な自転車。アスファルトなどの舗装道路を走るために作られた、スピードの出る「ロードレーサー」。「クロスバイク」は、マウンテンバイクとロードレーサーの両方の特徴を備えた自転車です。

体力のあるシニアで、カッコイイデザインの自転車をお探しの方は、「クロスバイク」あたりが良いかもしれません。

また、体格に合った自転車を選び、身長に合わせてサドルの高さを調整、ラクにペダルが踏めるようにしておきましょう。

◆自転車のルール◆

車に乗っているときと比べると軽く扱いがちな自転車ですが、交通事故には十分に気をつけてください。

原則として車道の左側を走り、「自転車通行可」の歩道を走る場合も徐行して、常に歩行者の確認をします。

友人と走るときは、並んでしゃべりながら走らない。傘差し運転はしない。携帯電話を使いながら乗らない。

夜間にはライトをつける、一時停止で必ず止まるなど、意外に守られていないものです。

坂道でブレーキがきかずに大ケガをしたり、路地から急に飛び出して、歩行者に大ケガを負わせる事故なども起こっています。

◆自転車のヘルメット◆

サイクリングで年配の方が注意したいのは、自転車の転倒によるケガです。

ひじやひざのサポーター、ヘルメットをかぶるなどの配慮が必要だと思います。

自転車用のヘルメットって、派手なデザインのものが少なくありませんが、画像のようなものならシニアでも違和感なくかぶれるのではないでしょうか？

◆水分の補給◆

乗っているときの汗はさほどではありませんが、自転車を降りたとたんに汗がドッと噴き出すことがあると思います。

年をとると体内の温度管理が難しくなってきますので、適度に水分補給をしながらサイクリングすることをおすすめします。

リュックサックやウエストポーチなどに、ドリンクホルダーが付いたものがありますが、自転車にドリンクホルダーを付けることもできます。

走る合間に手軽に、スポーツドリンクやミネラルウォーターといったドリンク類を飲むようにしましょう。

◆自転車向けナビ◆

車にカーナビを付けるように、自転車に搭載することのできるナビが販売されています。

『ポタナビ』は、冒頭に書いたポタリング用に開発されたナビです。

出発地、目的地、現在地をラインで結んで表示してくれるので、方向音痴ぎみのシニアの方でも安心です。

細い路地に入って寄り道をしたとしても、来た方向が分からなくなる･･･ということがありません。

また、スマートフォンをお持ちの方は、ナビ機能のある無料アプリがダウンロードできます。

◆自転車の防犯登録◆

駅前の路上などは、勝手にとめられた自転車であふれかえっています。

決まった駐輪場にとめられればいいですが、スペースがあまりいらずとめやすい自転車は、つい適当な場所にとめてしまいます。

私は過去に、適当な場所にとめた自転車を盗まれたことがあります･･･。

とくに、高額な値段の自転車をとめるときには、防犯登録をしておいた方が良いと思います。

自転車の防犯登録をするには、「販売証明書」と「身分証明書」が必要です。自転車販売店に行けば、防犯登録してもらえます。

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