定年退職後の生活・・・まだ働いています
2018/12/15今回の特集は、定年退職後も働いている方の近況をお届けします。
私は現在62歳。ある中堅規模の部品メーカーを定年退職して丸2年が経ちます。
本来ならリタイア後の悠々自適の生活が待っていると思われるかもしれませんが、週に5日、社員8人ほどのある小さな会計事務所で働いています。
以前経理部に長くいたことから、いわゆる芸は身を助けるで、財務書類作成の業務を行っています。
苦手だったパソコンもいまでは楽々操作できるようになりました。ただ、経理事務所の社長はまだ30代の若手で、以前、私の下についていた部下に似ているのです。
そういう若者にあごで使われるというどうしようもない屈辱感はありますが、それにももう慣れました。住宅ローンが残っています
給料は15万くらい。年齢も年齢ですのでぜいたくは言えません。
あと3年で年金が満額出ますからそれまではなんとか働いていなければなりません。
なぜかというと、実はまだ住宅ローンが残っているからです。月にして8万円ほどを住宅金融公庫(いまは住宅金融支援機構というらしいですが)に返済しているのです。
トータルで残高は400万円くらいですね。そのくらいだったら、退職したときの退職金で全額払っちゃえばいいじゃないと思うでしょう。確かに女房もその意見でした。
1500万円くらいの退職金が出ましたので、それで完済してしまえばいいのは確か。わかっています。でも、そのころにはすでに返済額の内訳はほとんどが元本になっていました。
だいたい住宅ローンというのはそういう構造になっていますからね。悪名高い「ゆとりろーん」に引っかかってしまって、最初に2000万円くらい借りたのですが、最初の5年間はほとんど利子だけ払っていたという体たらく。いつまでたっても元本は減らない苦しさったらありません。でも、そういう時期を乗り越えて、退職した今になってみると、残ったのはほとんどが元本。
一括で返済しても、今までのように月々返済してもたいして変わらなくなっていたというわけです。ここのところは判断が分かれるかと思いますが、結局、退職金は貯金しておいて、働ける間は働こうということになりました。
いずれ働くにも働けないときが来るのですから、今のうちにもう少し稼いでおこうと考えたわけです。妻もスーパーのパートに出ていますから、その分助かります。1500万円の貯金がある、ということは気持ち的にはちょっとゆとりが出るんですね。
そんなわけで、うちの家計はおおむね次のようになっています。収入は二人合わせて23万円
収入・・・23万円
・私の給料 :15万円
・妻のパート代:8万円支出・・・21万円
・住宅ローン :8万円
・水道光熱費 :2万円
・保険料 :3万円
・食費 :2万5千円
・その他生活費:4万円
・妻の国民年金:1万5千円もう少しの辛抱だと思って頑張ります
で結局、きつきつでの生活で、ハッピーリタイアメントとはほど遠い状況です。
救いは子どもが独立して家から出ていることですかね。
子どもがいたときはもっともっとお金がかかったものでした。
夫婦二人だけですから、そんなにかかるものではありません。
それでも月によっては赤字になることもあって、その場合は乏しい貯金から充当することもありますので、1500万円あるといっても油断はできません。
なかなか楽はできませんが、それも65歳になって年金が満額もらえるまでの辛抱と思って頑張っている現在です。(初稿2012年8月25日)
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