定年後の生活・・・シニアの群像(3)楽しい田舎暮らし
2012/10/29充実した暮らしを満喫
定年後は好きなことをしたい
Kさん、63歳。長年、国立市にお住まいでしたが、60歳の定年と同時に、ご夫婦で、栗駒山のふもとの宮城県栗原市に引越しました。
といっても、国立市のお住まいには、娘さんご夫婦が住んでおり、ご本人も、時折、国立市のご自宅? に帰っていらっしゃるそうです。
Kさんは、私立大学の法学部を出られ、市役所に就職、地方公務員として37年間を無事、勤め上げました。
もともと頭が切れ、弁の立つ人で、周りからも将来を嘱望されていました。
しかし、頭が切れすぎるのが、逆に災いして、上司とも意見が合わず、トラブルを生じたことも、二度三度といいます。自分の意見を強く主張することもあって、人事異動の時には、不本意なセクションに回されたこともあったようです。
そうしたことから、同期の人が課長などの管理職に昇進するのに比べ、ご本人は、係長どまりでした。
50歳前後から、役所での自分の限界を感じ始め、定年後には、できるだけ自由に、好きなことをやって暮らしたいと思うようになりました。
準備は周到に・・・何度も土地探し
ご本人はもともと、地方のご出身で、ご両親も農業をやっていた関係で、いずれ将来は田舎暮らしをしたいという願望があったようです。そのため、定年を間近にして、田舎暮らしのための土地探しを始めました。
住宅ではなく、土地を探したというのも、自分の設計で、好みの家を建てたかったから、といいます。
場所も、ご夫婦で何度も探しに出かけたそうです。そして見つけたのが、現在の場所です。
新幹線で東京からそれほど時間がかからず、最近は、車で行き来することも度々です。現役時代は、別荘のような感覚で、週末には栗原市に行っていましたが、定年後、一人娘が結婚し、夫婦で国立市の自宅に住むことになったため、ご本人は、栗原市に移ったというわけです。
充実した暮らし・・・背景には資金力も
奥さんも同じ地方公務員として長年勤務し、今は、二人とも現役を退き、田舎の自宅で悠々自適という暮らしです。
趣味は多彩で、魚釣り、野菜づくり、料理など、一人で何でもこなすようです。
空気もきれいで、四季折々の自然の移り変わりが、心を和ませてくれます。夏には、蛍の飛び交う姿もみられ、田舎暮らしの良さを満喫していると言います。
最近は、東日本大震災の被災地に、ボランティア活動に出かけたり、ボランティアの人たちのために、自宅を宿泊所として開放したり、現役時代より忙しいくらいだそうです。現役時代から、定年後を考え、田舎暮らしの人生設計を考えたというKさん、その計画性に頭が下がると同時に、ご夫婦で公務員を勤め上げ、こつこつと貯めた、その資金力も無視できないようです。
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