退職時の貯蓄、どれくらい必要?
2018/1/25不躾ながら、ストレートにお話しさせていただきます。
充実したシニアライフのために必要なもの、それは「お金」です。もちろん健康や家族に恵まれることも重要な要素ですが、「お金」がなければ病院に行けず、旅行や食事などで家族と楽しく過ごすこともできません。
退職時の貯蓄、いくら必要?
以下は非常に簡単な例ですが、いろいろな記事や経験談を総合すると、平均的にはこんなところではないでしょうか。
(前提)
60才で退職 ・・・ 85才まで生きる収入 : 60~64歳無収入、65才から年金月20万円
支出 : 月25万円(夫婦二人の生活費)(結論)
60~64才
生活費25万円×12ヵ月×5年=1,500万円 - ①65~85才
5万円(=生活費25万円-年金20万円)×12ヵ月×21年=1,260万円 - ②①+②=2,760万円
よって退職時の貯蓄は、約3,000万円が必要ということになります。
3,000万円の貯蓄で足りるのか
残念ながら3,000万円の貯蓄では安泰ではありません。
なぜならば、3,000万円は以下の7つが前提になっているからです。
1.インフレが起こらない
2.超長生きをしない
(※長寿はおめでたいことですが、斯様な視点も意識しておく必要があります)3.お金がたくさんかかるような大病をしない
4.退職時には住宅ローンなどの借金がゼロ
※住宅ローンを一括返済する方法「リバースモーゲージ」も活用してみてください。5.家を改装したり買い換えたりする必要がない
6.親の介護や子供の援助をする必要がない
7.海外旅行や高級車とは無縁の最低限の生活
(※たとえば、娯楽はテレビとパソコンと図書館で借りた本)この7つは、リスクということになります。
インフレリスク、長生きリスク、大病リスク、借金リスク、持家リスク、家族リスク、浪費リスクですね。
こういったリスクに対応するには少なくとも1,000万円、複数のリスクが予想されるならば3,000万円の貯蓄がほしいところです。
つまり、退職時に4,000万円~6,000万円あればなんとか安泰ということでしょう。
(※ハイパーインフレが起こればこれでも足りませんが、そこまで心配するとキリがないので、ここでは省きました)
若いうちから準備を
では、どうしたらいいのでしょうか。
既に50代以上の方々は、少しでもこれに近づけるように努めるか、または支出を最低限に抑えるようにすることです。
30代や40代の方々は、若いうちから、シニアライフを意識した生活をしておきたいものです。
1.資産運用
長年の資産運用の巧拙で貯蓄額が大きく変わります。
また金投資などインフレ対策も意識したいですね。
2.脱浪費癖、節税意識
吝嗇家になる必要はありませんし、使うべきところは使うべきですが、浪費は避けたいですね。
一般的な節税知識はもちろんですが、来年から導入されるNISAの仕組みを充分に活用し、資金運用でもうまく節税したいところです。
※参考情報 資産運用で上手に節税する方法 へ
3.健康管理
大病リスクを回避するためには、若い頃からの健康管理の積み重ねが大事です。
ということで、いろいろ申し上げてきましたが、やはり夫婦円満が一番大切です。
生活がたいへんでも、夫婦仲良く協力して生きていけば精神的に大きなプラスになり、充実して楽しいシニアライフを送ることができます。
長い人生を一緒に歩いてくれる伴侶を心から大切にしたいですね。
(初稿:2013/11/15)
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