シニア夫婦が自宅でしている仕事
2018/5/11一般的に、シニア世代の男女とも、健康のために70歳ぐらいまで働き続けたいと考えている人が多いようです。
定年後の仕事選びは、男性の場合、体力的にきつくない仕事をしたい人、これまでの仕事の能力を活かしたい人、まったく違う職種にチャレンジしたい人など様々です。
チャレンジ派の人は、例えば、化学薬品系の仕事をしていた人が田舎でそば打ち職人になって、奥様とそば屋さんを営んでいたり、システムエンジニアの人が職業訓練講師として活躍していたり、ホワイトカラーと言われる事務職系の人が、街角で花屋さんを経営しているなどに転身しています。
シニア世代の男性は、全体像で社会を客観的に注視したうえで、シニアになってからの仕事を決めているようですね。
~それではシニア世代の女性の場合は、どうでしょうか~
シニア世代の女性は、これまでパートで仕事をして家庭を守ってきたという人が多いようですが、ご主人の定年を機に、フラワー教室や書道教室など趣味を活かして教室を開いたりするシニア女性が増えているようです。
女性は男性と違い、社会の全体像を見るというよりも、自分に近い環境から仕事(選び)をする傾向があるようです。
定年後の仕事選びは、それぞれ自身の嗜好が反映されているのが窺えますね。~ここで、ちょっと珍しい仕事をしているシニア世代のAさんご夫妻をご紹介いたしましょう。~
Q.こんにちは!さっそくですが、Aさんがご夫婦でなさっているお仕事は何ですか。
「はい、私たちは、定年後、妻と切磋琢磨しながら、自宅を開放して“児童助っ人サービス”という仕事をしています。」
Q.“児童助っ人サービス”という仕事は、始めて聞いたのですが、どのような仕事ですか。
「簡単に言うと、親御さんの代わりに、小学生のお子さんのお世話をするサービスです。」
Q.どのようなお世話をするのですか。「私たちは共働きで、当時特に困ったのが、子供の送り迎えでした。天候による警報発令や子供の発熱などで急に学校に迎えにくるように言われるのですが、仕事ですぐに迎えに行けないので、ご近所の人に迎えを頼んだりして大慌てでした。そんなとき、安心してお迎えを頼める人がいたらいいなぁ~?と、思っていたのです。
また、就学前のお子さんは、費用こそかかりますが、保育園に預けることができます。しかし、小学校に入ると、預けられる施設が少ないのが現状です。
私もそうだったのですが、低学年の間は、ひとりで留守番をさせるのも心配だったし、送り迎えができないので、他の子供さんと同じように、習い事や塾に通わせることができないのがとても残念でした。
このようなときに、実家が近かったら、父や母に頼めるのに・・・とも、思ったものでした。そこで、このように困っているご家庭のお子さんのお世話をしようと思ったのです。
つまり、私たちが言うお世話というのは、共働きのご家庭が困っているちょっとしたお手伝いのことなんです。」なるほど。過保護になりすぎるのも考えものですが、安全に、みんなと同じように習い事や塾などに通わせたいと考えるのは当然の親御さんの気持ちでしょうね。
Q.では、具体的にどのような内容のサービスを行うのですか。
「子供の成長を見守ることを意識して過度のお世話をしないよう、各家庭の要望に応じた内容を設定したんです。
①災害時や緊急時に備えた通学の送り迎え
②習い事、塾などの送り迎え
③簡単なおやつの提供
④宿題のお手伝い
などが主な仕事内容ですね。」
いいですね~。このようなサービスがあると、本当に共働きのご家庭は助かりますよね。Aさんご夫妻は、怪我や病気に備えて保険に加入したり、問題が生じないよう規定書や覚書を(弁護士を通して作成)交わして、万全な態勢をとって運営しているそうです。
~みなさんは、この“児童助っ人サービス”の仕事をどのように思われますか~
私は、社会に密着していて、元気なシニア世代のご夫婦が力を合わせて社会貢献ができるすばらしい仕事だと思いました。
(澤田恭子)(初稿:2011/07/14)
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