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損する理由その③分散投資・インデックス投資

2017/9/29 

良い運用成果を上げるためには集中投資の必要があります。

おや?と思われた方も多いのではないでしょうか。
投資の世界では銘柄を集中させすぎず、分散させることが重要というのが一般的だからです。

しかし良い運用成績をあげるためには適度な集中投資が必要になります。
例えば日本株式の場合には、保有株式数が30銘柄を超えると、その投資信託の運用成績は日経平均株価やTOPIXといった株価指数(インデックス)と同じような運用成績になる傾向が強まります。

ですから成績の良いファンドマネージャーは良い銘柄を選定して、数を絞り投資をする傾向があるのです。

保有銘柄数が200や300というファンドが多く存在しますが、それらは株価指数(インデックス)と同じような運用成績になります。
インデックスとは市場全体の動きを表す平均値です。
インデックスには色々な種類があります。
日本の株式でしたら代表的なインデックスは日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)です。
アメリカの株でしたらダウ工業株平均30種やS&P500があります。また世界の株式の平均株価指数ならMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスをはじめ多く存在します。
その他にも債券の平均指数(日本ならNOMURA-BPI総合)やリート市場の指数(米国ならMSCI全米リート指数、日本なら東証リート指数など)があります。

インデックスと同じ運用成績を求める運用手法をパッシブ運用と呼びます。
それに対してパッシブ運用よりも良い成績を求める運用手法をアクティブ運用といい、アクティブ運用をしているファンドをアクティブファンドと呼びます。
アクティブファンドは、特定の指数を比較対象(ベンチマーク)として設定し、ベンチマークより運用成績が上回ることを目的にします。

現在では年金基金などの間でパッシブ投資を中心に行う投資家が増えています。
パッシブ投資の利点としては平均狙いの運用ですから平均以下の成績にはなりにくい設計になっています。
欠点としては例え相場が悪くても、基準価額の下落を抑える工夫をすることが無いため“相場と同様に下落”する点や、機械的に株式を売買するため赤字企業や東芝の様な不祥事企業でも買い入れる点や、大型株を買い入れるため伸びしろ(成長余力)に乏しいなどの点が指摘されてます。

次のチャートをご覧ください。TOPIXが34%下落している間、実は約30%の銘柄は株価が2倍以上になっているのです。
これを見るとインデックスはみすみす成長機会を見逃しているようにも見えますね。

それに対してアクティブファンドの利点はインデックスよりも良い成績が得られる可能性がある、下落時にインデックスよりも下落幅を抑えることが出来る可能性もあるといった点であり、欠点としては必ずしもインデックスよりも良い成績が収められるわけではない、コストが高い、といった指摘があります。

最近ではテレビで特集され人気となった“ひふみ投信”がこれまでの好成績も評価され多額の資金を引き寄せています。
この他にも独自の戦略で好成績を上げるアクティブファンドも多くあるのです。

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