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定年後の思わぬ出費で貯金半減!  戸建修繕費はこんなにかかる その1

2017/9/8 

思わぬ出費で家計がピンチだった

「思わぬ出費で家計がピンチだった」。東京都で築13年の戸建に住む会社員Aさんは、2年前の外壁の修繕工事を振り返る。工費は約110万円。実はその1年前から工務店に塗り替えを薦められたが『もう少しは大丈夫だろう』と甘く考えていたところ、外壁の一部がはがれてしまったとのこと。

 一般論として面積116平方メートルの木造2階建てという一般的な戸建の場合で試算したところ、築30年で想定される修繕費用は832万にものぼった。
 少し具体的に一覧表にしてみました。

5年ごとに
 シロアリ対策     1回で12万円×6回

15年ごとに
 屋根塗装      85万円×2回
 外壁塗装      120万円×2回
 バルコニー防水   30万円×2回
 雨どいの交換    30万円×2回
 給湯器の交換    35万円×2回
⇒塗装を放置することは雨漏りの原因に・・・

20年後を目安に
 ユニットバスの交換 80万円

30年ごろを目安に
 給配水管の交換   80万円
⇒放っておくとやがて柱などが侵食することも・・・

一般的にマンションの場合、共用部は修繕積立金という制度で共用部分の修繕に充てる仕組みがあり、基本的にはマンションの管理会社が計画を立てる。一方で、戸建の場合、修繕費用をどの様に積立るのか、何時工事するのか、どの工務店に発注するのかを自分で決めないといけない。

 また30年間で概ね8,320,000円という金額を月平均に直すと実は約23,000円と平均的なマンションの積立金を大幅に上回る。
 しかもマンションの場合、修繕積立金が毎月一定額で管理会社より請求され、それが積み立てる一方、戸建の場合には、節目ごとにまとめて100万円単位で纏まってかかるのである。

 戸建住宅の場合、それを自宅で使用される方もあれば、戸建をいわば収益物件として借家として貸し出される方も少なからずいらっしゃる。
 自己使用であれば、不具合等がすぐに分かり、対応も出来るが貸家の場合、賃借人から不具合の報告が来た時には、かなり大規模なトラブルに発展していることも多く、折角の貯金が半減する事態にもなりかねない。

 ではどのようにしたら良いのだろうか。次回に続く。

(文責:定年生活事務局)
本記事は、2017年6月17日付日本経済新聞記事を参考に作成をした記事です。

 


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