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熟年離婚は避けたいですか?

2011/6/27 

「熟年離婚は避けたいですか?」と聞かれて、「避けなくてもいい。離婚したいです」と答える人はどれくらい居るのでしょうか。

周囲の話を聞いていても、熟年離婚しても構わないという人が意外に多いようなので、ライター小柴直美が最近の状況について調べてみました。

定年後の生活|熟年離婚

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~~三谷幸喜と小林聡美の離婚~~

先ごろ、脚本家の三谷幸喜と小林聡美の離婚が発表されました。

マスコミ宛てにFAXで送られた離婚理由は以下の通り。

この結論に至った、これといったはっきりした理由があるわけではありません。ただ、長く生活をともにしている間に、考え方や価値観の小さな違いが積み重なり、それがだんだん大きくなってしまったようです。

これからのことを二人で話し合い、お互いへの尊敬を持ち続け、それぞれがより自分らしく生きてゆくために、別々の道を歩むことを決めました。

おしどり夫婦と傍からは見えた結婚生活も15年半での終止符。

「考え方や価値観の小さな違いが積み重なり…」耳の痛い話ですね。

長く連れ添った夫婦の離婚は確実に増え続けています。

同居期間別にみた離婚の構成割合の年次推移 -昭和25~平成20年-

熟年離婚

<厚生労働省が昨年発表した離婚の年次推移より>

~~増加する同居期間20年以上の離婚とそのパターン~~

表を見ると、同居期間が15~20年の場合は低下傾向でとどまっているものの、同居期間20年以上の割合は、年々上昇傾向にあるのがわかります。

いくつか例をあげてみましょう。

定年後の生活|熟年離婚

=価値観の違いからくるズレが原因、蓄積されると怖いパターン=

<Aさん(女性)の場合>

夫は亭主関白で私を相手にしてくれません。白いものも黒と言わないと、すぐにかっとなり、怒鳴られます。口では夫に勝てないので、逆らわないでずっと我慢ばかりして来ました。家事のこと、飲酒のこと、夫婦生活のこと、何を言っても、何度言っても、全く私の意見は聞いてくれません。夫に合わせてさえいれば暴言や嫌がらせもないので、我慢をしています。自由が欲しいと思いながら 生活するのがとても辛いです。

=夫が生きている事に怒りを感じる、こうなっては修復不可能に思われます=

<Bさん(女性)の場合>

今までギャンブルでの借金など、お金がらみの苦労を散々させられましたが、数年前から浮気までしていたことに気づき、離婚を考えるようになりました。自分のことしか考えない主人に何も期待せず、あきらめて淡々と過ごしてきましたが、さすがに堪忍袋の緒が切れてしまいました。これからどうやって生きていけばいいのか考えると不安ですが、心身ともに限界が来ています。話し合いをしようにも証拠がなく、このまま不利な条件で離婚することが悔しくて仕方ないです。悪いことしかしてこなかった夫が平然と生きていることに怒りを感じています。

=生活リズムを壊される不満、「主人在宅ストレス症候群」という病気になる例も=

<Cさん(女性)の場合>

定年退職を迎えた夫は趣味も持たず、ずっと家にいるようになりました。一日三食家で食べます。布団も干せないし、掃除機をかけようにもテレビの前でゴロ寝をしていて、じゃまでかけられず、ようやく掃除洗濯が終わったかと思うと、「おい、昼飯はまだか」とせかされます。夫に少しは家事を分担してもらおうと思っても「妻がやるのが当然だ」と全くやる気はありません。そのくせ体裁は繕い外面ばかり気にします。このまま自分の自由は全くない生活が続くのかと思うと恐ろしく、憂鬱でたまりません。

最後に男性から離婚を考える例をあげてみましょう。

=セックスレスは離婚原因の上位、女性側の原因でセックスレスになる例も多いようです=

<Dさん(男性)の場合>

妻の言動に限界を感じています。他人の悪口を言う、のべつまくなしに文句を言っている、品の無い言葉に辟易しています。自分の不機嫌さにまかせて、些細なことでヒステリックに怒る形相は鬼そのもので、子供に対してもそうやって接していました。そのくせ、夜は求めてきたりする。自然に抱けなくなったのですが、このまま離婚してもいいと思っています。

熟年離婚

~~検索してビックリ、熟年離婚のチェック企画が余りにも多い!~~

熟年離婚については、「危険度チェック」というような企画がたくさんサイトに掲載されています。ご興味のある方は、「熟年離婚」「チェック」で検索してみてはいかがでしょうか。驚くほどたくさん出てきますよ。

忍苦の生活に耐え続けられる人はいないでしょう。

年月を重ねた関係であればあるほど、他人と他人の繋がりであることを忘れず、尊厳を傷つけないことが最低限のルール。

熟年離婚をさけたいと思われる方は「小事は大事」。もういちどパートナーとの生活を、相手の立場に立って見直してみましょう。

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