シニアの夫婦生活 熟年離婚を防ぐために PART1 (夫婦間の性格の不一致について)
2018/10/30厚生労働省の調査によりますと、今や、夫婦のうち、3組のうち、1組が離婚する時代になったといわれています。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suikei16/dl/2016suikei.pdf特に、50代以上の熟年離婚が急増しています。その最大の理由は「性格の不一致」。性格の不一致とは性の不一致とは昔からよく言われていることです…。
この記事は、シニアの夫婦生活と題しておりますが、男と女の関係は、やはりスキンシップ(セックス)抜きには語れません。今回はこんな性の不一致が、熟年離婚にもつながる問題という視点から見ていきたいと思います。
色眼鏡でご覧になることなく、重要な問題と認識していただければ幸いです。
先ず、セックスレスの定義なるものをご説明すると、夫婦間で1カ月以上セックスをしていない状況が続く事をセックスレスと呼ぶのです。
これを聞いて皆様はどう思われましたか?打ち合わせの時、編集長が一瞬目を逸らしたのを私は見逃しませんでしたが、そこには触れずにおきましょう。ここで、世界のセックス回数を見てみると、更に驚きです。
日本の年間平均セックス回数45回に対し、世界平均は何と103回なのです。
45回と云うと、8日に1回弱のペースと云う事になりますよね。
私的には立派なものだ! と思ってしまうのですが、実はこの記録『世界最下位』なのです。
ちなみにトップはギリシャの138回となっています。凄いですね! 5日に2回ですよ。ギリシャも日本も等しく国家財政の危機だというのに、そこは別腹?
しかし、最下位であるにも関わらず日本は夫・妻以外のセックスパートナーの人数では上位にランクインしているのですから、こちらも驚きです。今や、離婚原因にまで発展してしまったセックスレスですが、その原因は夫婦の数だけあるでしょう。今回は、その中から幾つかご紹介させて頂きます。
原因①
「妻 (自分)を女性として扱わない」
この項目は離婚原因の上位5位の中に必ず入ってくる問題です。
「女性として扱わない」と常に言われていますが、では、夫のみなさんは男性として扱われているかどうか気になりますよね。
家の中に異性を意識する存在が居なくなると、女性の場合お化粧や髪の毛、おしゃれに気を使うのは外出時だけになりますし、男性も同じく無精髭にボサボサの髪、お互いにくたびれた姿になってしまいますよね。
ところが、女性が外で働いている方、外出が多い方の場合だと男性もあまりだらしなくならないのです。他の男性に取られたくない、という意識が働くからでしょうね。
逆に女性が「女性を捨てた状態」になると男性はだらしなくなるか、または、外の女性に目を向けるようになる場合が多いのです。奥さんがジャージ姿でお肉をはみ出させてテレビばかりを見ている様な方だったら仕方がないのでは? と云う気持ちにもなってしまいます。
女性扱いされたい、男性扱いされたいと願うなら、自分の努力も必要だと云う事ですよね。対策として…
対策①恥ずかしがらずに話し合うことが大切です。
ある時仲の良いご夫婦別々に悩みを相談された事があったのですが、奥さんの悩みは「主人の性欲が強くて困っているんだけど、悪くて言えない」と云うものでした。
数日後に、旦那さんから「もう年だからあんまりセックスしたくはないのだけど女房に悪くて・・・早く引退したい」と言われたのです。
これって「仮面セックス?」とも受け取れますし、良い意味で捉えると「思いやりセックス」とも取れますが、いずれにせよお互いに勘違いしている訳です。どんなに好きな相手でも嫌々セックスをして疲れてしまったり不満を持ったりするよりも、上手に切り出してみる事も大切かもしれません。
原因②
一度断られてからセックスレスに
無碍な断り方をされてセックスレスになってしまった方達も大勢いるようです。大抵は男性の場合に多く、深く傷ついてしまい「二度としない」と思ってしまうと云うのです。男性は女性が思っているよりも遥か ~~~ に繊細なのです。(ココは強調するように!と編集長より強い指示が出ましたので。マッタク)
女性の場合は、出産・育児で性欲が低下する事が多々あります。全ての方に当て嵌まる訳ではないのですが、子供をきちんと育てるため身体の仕組みがホルモンバランスを司るようになっているからです。特に「乳房は子供の為のもの」と本能が働いてしまう場合が多く、そんな状況では時として反射的に旦那さまにキツーイ言葉を言ってしまうケースが多いのかもしれません。
しかし、これは時期が来れば元に戻ります(ホントです)ので、諦めずに何度でもトライして頂きたい!とワタクシ声を大にしてお伝え致しております。そうでないとセックスレスの期間が長くなってしまったり、果ては現在に至る、と云うケースが非常に多いからなのです。
対策②スキンシップは好き
「年をとっても手を繋いで歩きたい。」これが最も女性に多い意見です。
セックスに抵抗があっても、イチャイチャしたい、手を繋ぎたい、キスをしたいと云うのは女性がいつまでも少女のままである事の証です。
現に私も、道路でキスをするお爺ちゃんお婆ちゃんになる事が夢なのです。大事なポイント!問題は結果ではなくプロセスにある
セックスレスの問題はセックスをしなくなった事ではありません。それは結果論にすぎません。問題はその経緯にあります。精神的に強く結ばれたご夫婦の過去には甘い夜が数知れず有った事でしょう。夫婦の絆、相手に対する思いやりや敬意もたくさん生まれた事と思います。しかし、それが過去の思い出になったとしても、必ずしも愛が失くなるわけではないでしょう。
男性も、女性も、夫婦生活にとって大切なのでは「愛されている実感」ではないでしょうか? どんな形でそれを感じるかは夫婦それぞれでしょう。
それは「ありがとう」の一言かも知れません。
今一度、自らの行動について振り返ってみることも一考かもしれませんね。(文責:定年生活事務局 本記事は高橋るーとさんの本サイト内記事について加筆、修正を加えたものです)
(初稿:2011/7/25)<関連記事のご紹介>
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