新型コロナウイルスに関するニュースが世間を騒がせています。それと同様に様々なデマ情報も騒がせています。

今回の新型ウイルスは原因源が分からず、専門家によっても意見が割れる判断もあるようです。さらには政府の対応が後手後手に回っている感も否めず、そうした世相がデマを拡散される元凶にもなっています。

　今回の新型コロナの件に関わらず、東日本大震災や、熊本地震の際にもデマが多く拡散されました。特に、熊本地震の際の「ライオンが檻から飛び出した」というデマは発信元が特定され、結果、当時２０歳の会社員が偽計業務妨害で逮捕されました。以下のページで詳細に紹介されています。

https://news.yahoo.co.jp/story/539

　上記のような、悪意のあるデマに引っかかる方は少ないかもしれません。しかし今回の新型コロナウイルスにおいても、新型コロナウイルスは「耐熱性がなく、26ー27度の温度のお湯を飲むと防げる」というチェーンメールが大勢の人たちの間で広まりました。
　ちょっと考えてみると、２６度から２７度の熱でウイルスが死ぬということはなかなかありえないことです。

チェーンメールやウイルスメールのことも・・・

　ライオンの脱出はあくまで、人をだますつもりであったことが明らかですが、今回のような、善意か悪いかが分からないデマは善意だったのか愉快犯だったのかは分かりません。しあｋし、新型コロナウイルスの報道に日々さいなまれている私たちが、こういった救いの神とも思える情報を受け取ると、ついつい善意で他の人にも知ってもらおうと転送してしまう、というサイクルが回ります。

　しかしこれが新型のウイルスメールだったらどうなるでしょうか？PCやLINE、スマホが乗っ取られたり、個人情報が抜き取られることですら、 最悪、想定しなければなりません。そしてその犯人は、発信した犯人ではなく、転送したあなたが加害者となるのです。
　そしてSNSが普及した時代だからこそ、拡散力は強まり、誰もが被害者となる一方、加害者にもなりうるのです。デマ情報の拡散やパニック発生に貢献してしまっては意味がありません。 自信がなければ、変に知らない情報を拡散するのは避けるのが無難です。

　そうならないためにはどうしたら良いでしょうか？今回は人々の混乱に乗じて、デマに対する心構えをお伝えしたいと思います。

１：結論を「ソクダンするな」

　必ず効くに代表されるように結論を先取りするような内容は疑ってかかったほうが良いでしょう。通販などでよく見かける「絶対に痩せます」といった結論ありきのPRには判断が出来るのですから、こうした結論先行の投稿には特に気をつけましょう。

2:ゴッチャにして「ウのみするな」

　信じやすい方にありがちな「鵜呑み」にするという行為。これも気を付けたいポイントです。地震などの災害時にありがちな「まとめ買い」や「品薄」の状況。これも根拠のない情報を盲目的に鵜呑みにしてしまうことから生じるパニック現象ともいえるでしょう。とくにトイレットペーパーの場合、「中国から原材料を輸入できなくなって」という部分はウソでも、「トイレットペーパーが不足する」という部分は店頭において「事実」となってしまいます。
　この場合、後者が事実だから前者も事実だと鵜呑みにすることは危険といえるでしょう。

https://twitter.com/meti_NIPPON/status/1233329202515963905?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1233329202515963905&ref_url=https%3A%2F%2Fnews.yahoo.co.jp%2Fbyline%2Ftokurikimotohiko%2F20200229-00165194%2F
（出典：トレイットペーパーに関する十分な在庫を証する経済産業省からの案内です）

3:一つの見方に「カタよるな」

　専門家によっても意見が分かれるようなテーマでは一つの偏った意見にとらわれるのも良くない傾向でしょう。また特定の見方とは異なる見解も知ることで、一つ一つの出来事を客観的に見ることも出来るでしょう。
　また新型コロナウイルスで重症化する方も多い一方、治癒した方もそれ以上に多数、いらしゃる事実も知っておくべきでしょう。偏った見方は不安をあおるだけと思ったほうが良いかもしれません。

4:中身（ナカミ）を自分の力で検証しよう

　聞くと当然だなと思う話かもしれませんが、情報が錯綜している今だからこそ、こうした原点に回帰することが大事でしょう。
　以上、社会がパニック状態になるからこそ、あなたが冷静に物事を判断できる「ソウカナ」をお伝えしました。

（文責：定年生活編集部）