ガンにならない食事はあるか（前）

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ガンにならない食事はあるか（前） 2011/8/30

東日本大震災に伴う福島原発事故によって日本中に放射能がばらまかれました。やれ牛肉だ、やれ米だ、放射能が何ベクレル、何シーベルトだと日本中が大騒ぎです。
放射能は遺伝子を破壊してガンになるものです。だからこそみなヒステリックになっているのですが、日本中にばらまかれているのだから逃げようがないという事実が恐怖を助長させているのです。

ただ、何ミリシーベルトを超えたからガンになる的な発想はやめた方がいいと思います。その数字を出した専門家にもわかってない。便宜上出しただけの数字ですから、そんなに専門家を信用してはいけません。

がんにならない食事　　　　　　　　　　　　　　　図・厚生労働省人口動態統計より

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では放射能でガンにならないように自衛するにはどうしたらいいか。これは食事の改善しかありません。食事の改善でガンになりにくい体を作るというのが遠いようでも最善の方策なのです。

ガンというのは生活習慣病であると論じる医師も多いのです。実際、ガンの原因を調査した研究期間の発表では、
　　食生活：３５％
　　たばこ：３０％
となっています。その他も含めるとガンの原因の７割までが自分で防衛できるのです。遺伝子の病気など避けられてないガンは３割しかないということです。

たばこと肺ガンの関係はほぼ立証されていますが、食事とガンの関係はというと、やはりアメリカの調査ですが、肉を中心とした高カロリー、高脂肪の食生活だった１９７０年代から、野菜、果物を多く取る食生活に変わっていった９０年代以降はがん患者数が減少しています。死亡者数はなかなか減らなかったのですが、最近になって減少してきています。
がんにならない食事
アメリカではガン予防のために果物と野菜の摂取を推奨する「５Ａ　ＤＡＹ」運動というものが効果を上げていると言われています。また、「寿司」ブームもヘルシー志向の一環といえるでしょう。

ことほどさように食事は重要だということです。ただ、＊＊を採ればがんが治る、というような単一の食材やサプリメントをアピールする輩が数多くおります。そういうのは間違いなく宣伝がらみです。たしかに単品でガンに有効なものはあります。たとえばビタミンＣがそれで、高濃度ビタミンＣ点滴をがん治療に採り入れているクリニックもあります。しかし、本来のガンに効く食事といえば常に総合的なバランスの上に成り立つもので、単品だけ採っていればガンにならないなどというのはあり得ません。
一言でいえば、ガンになりにくい食事というのは、野菜や果物を多く採るということです。

別表に載せたように、これはアメリカのデザイナーフーズピラミッドというもので、重要度の高い１群から３群までをバランス良く採ることを推奨しているものです。日本ではこれに加えて、海草類やキノコ類、ハチミツやレモンなどを採ることをおすすめします。
がんにならない食事
野菜を採ればガンにならないと、野菜ばかり過剰に食べることもおすすめはできません。新鮮な生野菜にはカリウムが多く含まれており、カリウムというのは心臓への負担が重くなる成分ですから、がんにはならなくても心臓病になる可能性が高い。バランスというのはこういうことなのです。