糖尿病の食事について（前編）

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糖尿病の食事について（前編） 2011/11/28

ご存じないかもしれませんが、「スーパーサイズミー」というアメリカの１０数年前のドキュメンタリー映画があります。ドキュメンタリーというのも恥ずかしいぐらいの水準の低い映画なんですが、その内容は、あるアメリカ人の青年がマクドナルドのビッグマックだけを１ヶ月間食べ続けるとどうなるか、という体を張ったもの。ただひたすら朝昼晩ビッグマックを食べて、週に一回、健康診断を受ける、それだけの映画で、逆も入ってなければ、ウイットな会話もない、映画としてはずうっと下のレベル。
でも、マクドナルドは困っただろうね。
ハンバーガー
その青年はどうなかったというと、細かいことは記憶にありませんが、健康診断で日を追うごとに数値が悪くなっていって、ついに２０数日でダウンしてしまった。１ヶ月持たなかったわけです。
ビッグマックだけを毎日毎日食べ続ける、その発想がばかですねえ。この場合のばかは８割の軽蔑と２割の尊敬を込めてのばかであります。ジャンクフードを食べ続けるとだいたい体が悪くなるだろうことはわかるが、本当に映画を中断しなければならないほど悪くなる。その実証精神はさすがおばかのアメリカ人。
マクドナルドが悪いのではなく、同じものを毎日食べ続けることがいかに体に悪いかということなのです。

日本人とアメリカ人の食生活が違うので同列には言えませんが、日本人の場合、牛丼を毎日食べ続けると同じ結果になるかもしれませんし、マグロの刺身単品だけを食べ続けたら同じ結果をもたらすかも。
日本人の場合は、単品だけでなくいろんな副菜を必ず取るから、体に悪いことはあまりありません。マグロだけ食べるといっても、ご飯やみそ汁をつけますし、漬け物や、ほかの副菜をつけたり、第一マグロには大根のツマがついてますから。厳密に単品だけ取るということはほとんどありません。
お刺身
健康に大切なのはできるだけたくさんの種類の食品を取ること。そして当然、一つの種類だけを大量に摂取しないことです。ハンバーガーなんかいかに好きであっても毎日食べるものではありません。

前置きが長くなりましたが･･･

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では糖尿病のための食事というのはどういうものを摂ればいいのでしょうか。

基本は「何を食べてもいい」。食事ですから食べてはいけないものはありません。
ただ、できるだけたくさんの種類をバランス正しく摂ることが大事というのはどの食事においても変わりません。　
バランス良い食事を
しかし、糖尿病の場合は、常にカロリーを考えなければなりません。
糖尿病とメタボリックシンドロームは深い関係があるからです。
メタボというか、太りすぎはなぜ悪いか、というと、人間の体は血液が全身を循環して栄養を届けています。太っていると、その循環する血液が余分な労働をしなければならない。心臓もそうだし、血管も過重労働になってしまいます。脂質が多いとやっぱり血液を流すために力がいる。そうするとエネルギーとしての糖をたくさん出さなければならないわけです。それが溜まって糖尿になる。
早い話がやせろ、ということですね。
痩せるためには運動を
運動してやせるのもいいし、食事でやせるのもいい。ただ、運動すれば腹も減る。腹が減れば量をたくさん食べてしまう。数を多く摂る方向にはなかなかいかない。
特に糖尿病の場合はカロリーコントロールが絶対。それだけやってればいいといっても過言ではありません。
でも人間というのは弱いもので、ダイエットを決断して３日でやめちゃう。それが普通なのです。まして細かいカロリー計算なんか長続きしないものです。